華麗にして過激、グラマラスにしてデンジャラス──衝動性とどこか危ないルックスに包まれた、美/ヴァイオレンスな連中がいま人気を集めている。彗星のごとく現れたダークネスと、一人お祭り男=アンドリューW.K.。両者は決して新しい音楽を演っているわけではないが、彼らの作品からはモット・ザ・フープルやスレイドに代表される70'sUKロック・バンド勢が持っていたダイナミックさを堪能することができる。そして、まもなくニュー・アルバムがリリースされるダットサンズからは、AC/DCやローズ・タトゥばりのギター・リフを主体とした70'sハードロックの要素を聴くことができる。
そんなローズ・タトゥをカヴァーしていたのがガンズ&ローゼズ。彼らの出現は浮かれきったLAメタル・シーンへ強烈な一撃を放ち、世界の全ミュージック・シーンを揺るがした。バックヤード・ベイビーズが鳴らすパンキッシュなロックはもろに彼らの影響下にあるし、バックチェリー時代にその洗礼を受けたジョシュ・トッドも発表されたばかりのソロ・アルバムで影響の具現化に成功している。
彼らのいずれもが、無駄を削ぎ落とした生々しいロック・バンド。リスナーの世代も一周した感の強い現在のシーンに、新鮮な衝撃を与えている。
▼文中に登場するバンドの最新アルバムを一部紹介。
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