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 いくら映画の中では天才キッズであったとしても、実生活はまた別モノと思っていたらとんでもない!! 劇中に登場するバンド、スクール・オブ・ロックのリード・ギター、ザック役のジョーイ・ゲイドス・ジュニア(13歳)は、自室にジミ・ヘンドリックスの祭壇を作って毎日拝み、「ジミー・ペイジに関して、僕以上に好きな人はいないんじゃないかな?」という惚れ込みよう。そして一方のベーシスト、ケイティ役を演じたレベッカ・ブラウン(11歳)も「ビートルズとザ・フーが好きよ」なんて、古き良きロックを心底リスペクトしちゃってるのだ。

「昔のバンドって、とにかくエネルギッシュに音楽をやっていたと思うけど、最近のバンドはただなんとなく立って演奏しているという感じ。昔ほど本当に音楽が好きで演奏している感じがしないよね」(ジョーイ)。

「映画の中で〈ロックを忘れてないかい?〉っていうジャックのセリフがあるけど、それを最近のバンドに感じているわ」(レベッカ)と、実に的を得た辛辣なご意見。

 そんな2人が劇中で演奏する姿は、まんまザ・フーのピート・タウンゼントとジョン・エントウィッスル。そんなザ・フーの映像作品「Live At The Isle Of Wight Festival 1970」では、ピートがキース・ムーンに嫉妬している姿が印象的なんだよねー、観たことある?と訊けば……。

「どんなミュージシャンだって彼に嫉妬するんじゃないかな。ロジャー・ダルトリーは気にしてないし、ジョンは一番おとなしくて、我関せずって感じだけどね(笑)」(ジョーイ)。

「ジョンはいつも、ピートとキースがソロの長さについて争っているのをただ聞いてるだけよね(笑)」(レベッカ)。

 熱いロック魂とその博学ぶりにこちらがKO!! やはりただの子供たちではなかったようです。

▼2人のお気に入りを一部紹介。

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年04月28日 17:00

更新: 2004年05月07日 18:53

ソース: 『bounce』 253号(2004/4/25)

文/宮原 亜矢

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