こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

GEORGE BENSON 『Irreplaceable』 GRP(2003)

  ヴェテラン・ギタリストの新作かぁ……と素通りしてしまうとバチ当たり必至なR&B要素テンコ盛りのアルバム。制作を手掛けるのはジョシュア・トンプソンで、ジョーの制作/客演曲もあるという、内容は実にジョーの〈裏アルバム〉とでも言いたくなるもの。ベンソンの〈歌う〉ギターもいいが、R&Bシンガーとしても高く評価したい。(林)

JAVIER 『Javier』 Capitol(2003)

  清涼感溢れる名ミッド・チューン“Crazy”の鮮やかな衝撃とともにデビューしたハヴィエアー。アンダードッグスやクエストラヴらのサポートを受けて制作された今作では、楽器もマルチにこなす本人も一部で演奏を担当している。とはいえ、主役はやはり伸びやかで表情豊かなヴォーカル。丁寧な作りに彼の良心も窺える作品だ。(佐藤)

BLACKSTREET 『Level II』 Dreamworks(2003)

  テディ・ライリー入魂のプロジェクト、4作目も当然の高水準を叩き出しています。うっすらとトーク・ボックスを敷いた“Go Deep”のような極上のスロウに、“Wizzy Wow”など野心的なアップ……とその持ち味は熟成へと向かっている。しかしながら現在テディはガイの再・再・再結成も目論んでいるようで、やっぱり期待してしまうのです。(鷲尾)

JANET JACKSON 『All For You : Special Edition』 Virgin/東芝EMI(2002)

  新作に合わせて彼女の旧作がいろいろ日本盤でリイシューされるのですが、これはそのひとつ。2001年作にDVDを付けた2枚組です。キュートな躍動感がほとばしる表題曲、夜の囁きのような“Someone To Call My Lover”などなどジャネット史上もっともポップ。ビッグ・スマイルが炸裂した楽しい一枚です。(鷲尾)

RAPHAEL SAADIQ 『All Hits At The House Of Blues』 Pookie(2003)

  メジャーに背を向けた天才、ラファエルが自身のレーベル=プーキーから放った第1弾は、トニーズ~ルーシー・パール~ソロというキャリアを包括したライヴ実況盤。豪華ゲストと共にいいヴァイブを出してる。なお、プーキーはジョイとトゥルース・ハーツと契約したそうで、今年は何かデカいことをやらかしてくれそう。(鷲尾)

VARIOUS ARTISTS 『Everything』 ユニバーサルJ(2004)


  どういう経緯で実現したのかナゾのMISIAカヴァー集、こういう企画は軽視されがちですが、これは良いです。ジャジー&ルーズなバドゥイズム全開のエリカ・バドゥ、いつもの感動節で飛ばすK-Ci &ジョジョ、そして、今年ドーンと出てくる新人、ティファニー・ヴィラレールまで登場! ジャケはイマイチでも、聴いてみる価値は大アリ。(出嶌)

NODESHA 『Nodesha』 Flyte Tyme/Arista(2003)

  日本でも大ヒットした必殺曲“That's Crazy”を収録したファースト・アルバム。歌も踊りも超一流でジャネットに憧れるノディーシャ。その才能に惚れ込んだジャム&ルイスが用意した楽曲はもちろんどれも最高品質だが、アップからスロウまで感情豊かに表現する彼女のポテンシャルもハンパない。鳴り物入りのデビューはダテじゃなかった!(佐藤)

LIONEL RICHIE 『Just For You』 Island/ユニバーサル(2004)

  ヨーロッパでの根強い人気をベースに、すっかり息を吹き返したキャリア30年のヴェテラン。今回は定番のバラードに加え、7オーレリアスによる実験的な路線にも挑んだり、元気です! なかでもマイケル・ジャクソンそっくりの歌唱でダニエル・ベディングフィールドと真っ向勝負する80's風ファンクの“Do Ya”が何とも格好いい!(鷲尾)

LUTHER VANDROSS 『The Essential Luther Vandross』 Sony 

  最新作はもちろん良いが、80年代の快作群に触れてみれば、〈ソウル〉から〈R&B〉へと呼び名が変わる中継地点にルーサーが屹立していたことがわかるはず。軽快なアップからムーディーなスロウまで彼が歌えばどんな曲でも輝きを放つ。トゥイスタのせいで耳タコ状態の〈♪ゴナビーゴナビーゴナビ~ウェルウェルウェル~〉も入ってるよ!(出嶌)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年04月15日 17:00

更新: 2004年04月15日 19:35

ソース: 『bounce』 252号(2004/3/25)

文/佐藤 ともえ、出嶌 孝次、林 剛、鷲尾 みどり

インタビュー