Long live souls
さて、先鋭性と伝統性を両立させながら前へ進むR&Bシーンに対して、ヴェテランたちはどう頑張っているの?という話。まずはアイズレー・ブラザーズ。時代によって形態を変えてきた彼らは現在もバリバリのメインストリーム。ネタ人気で再生したことを考えると特殊な例かも知れませんが、最新作『Body Kiss』がポップ・チャートを制したことはやはり快挙でしょう。同じくルーサー・ヴァンドロスもネタ人気は高いですが、彼の場合はより普遍的な歌を届けることに力点を置いて成功しているようです。他にも70年代のサウンドに原点回帰したアル・グリーン、ブラコン時代の味と鮮度をずっと保つフレディ・ジャクソン、UKから復活したロージー・ゲインズ……とその活動も標榜するスタイルもさまざま。ソウル~R&Bは決してひとつの指標によって成り立つ音楽ではないわけですから、いろんな形のR&Bを楽しんでみましょう。
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