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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年04月08日 14:00

更新: 2004年04月08日 18:47

ソース: 『bounce』 252号(2004/3/25)

MICHELLE WILLIAMS
『Do You Know』
 Music World Music/Columbia(2004)

  最近は主役を演じたブロードウェイ・ミュージカル「アイーダ」も本国で話題になったミッシェルのソロ2作目。制作陣は前作からソランジュが参加するほか、トミー・シムズも4曲で関与、ミッシェルの渋くも華奢なハスキー・ヴォーカルの魅力を引き立てている。デスチャの彼女もいいけど、ソロの麗しさもまた格別だ。(佐藤)

BLU CANTRELL
『Bittersweet』
 Arista(2003)

  情熱的なヴォーカルは唯一無二、トリッキー・スチュワートが送り出した別嬪さんの2作目。USでガツンときた時期のショーン・ポールをタイムリーにおもてなしした“Breathe”にはガツンとヤラレたが、それ以外にも他との力量の差をまざまざと見せつける名唱揃い。スウィートに、あるいはブルーに、と楽曲によって表情を変える名優ぶりが圧巻!!(鷲尾)

CARL THOMAS
『Emotional』
 Bad Boy/Arista(2000)


  バッド・ボーイ初の男性ソロ・シンガー。マイク・シティによる“I Wish”は言うに及ばず、じっくり焙煎された鈍色ヴォイスがちょっとビターな曲調とまろやかに溶け合う好曲だらけ。バッド・ボーイ勢の的確なサポートも奏功しているし、なかでもへヴィDによるスティーヴィー・ワンダー使いの“Summer Rain”が美しすぎて泣いたよ。(出嶌)

SYLEENA JOHNSON
『Chapter II : The Voice』
 Jive(2002)

  シカゴの超ブルージーなソウル親父、シル・ジョンソンの娘……という肩書きもそろそろ不要な彼女のメジャー2作目。バスタ・ライムズ使いの本人共演曲からアリシア・マイヤーズのカヴァーまで幅広いタイプの曲を、あくまでも凛としたヴォーカルで濃厚に聴かせる。前作に続いて、またも珠玉の名品。R・ケリーの同郷サポートも強力!(出嶌)

AVANT
『Private Room』
 Magic Johnson/Geffen(2003)

  ほぼ全編に渡ってデビュー時から馴染みのスティーヴ・ハフや仲間たちと共に作りあげた3作目。目新しい仕掛けや派手なラッパーを招くでもなく、伝統的なソウルの良さとセクシーさを随所に散りばめたミッド~スロウ中心の手堅い内容はいつもの彼らしく、安定した歌唱も冴えている。オリヴィアとのデュエットも収録。(佐藤)

LEMAR
『Dedicated』
 Sony UK(2003)

  デビュー・シングル“Dance(With U)”が全英で大ヒットしたレマーの初アルバム。緑の瞳も魅惑的な彼だが、カット・ファーザー&ジョーらと共同制作した親しみやすくグルーヴィーな楽曲をスモーキーな歌声でしなやかに乗りこなす姿は、ビヴァリー・ナイトを唸らせたという逸話にも納得の才能。アル・グリーンのカヴァーも味出てます。(佐藤)

DAVE HOLLISTER
『Real Talk』
 Dreamworks(2003)

  飾り気のないストレートな歌ゴコロを持ったシンガーが注目を浴びる昨今、彼のようなシンガーは強い。古巣のドリームワークスに戻ってリリースした本作では、タンクやマイク・シティらを制作陣に迎え、あの頑強なヴォーカルをこれでもか!と言わんばかりにぶつけてくる。地味だがクォリティーの高い作品を出し続ける姿に感服。(林)

FRANK McCOMB
『The Truth Volume One』
 Expansion(2003)

  ネオ・ソウル云々と騒がれる10年以上も前から、フェンダー・ローズを操りながらパフォームしていた自作自演派。コロムビアからのデビュー作に続く3年ぶりの2作目で、スティーヴ・ハーヴェイのバックアップを受けてダニー・ハサウェイばりの歌唱を披露する。レディシやドニーらオーガニック勢とのコラボレートも必然だった。(林)

MARLON SAUNDERS
Enter My Mind』
 Black Honey(2003)

  メリーランド出身の自作自演シンガーのアルバム。元ヴォイセストラにしてジャズホールの一員だったという経歴に恥じない素晴らしい歌声の持ち主で、スタイリッシュなバラードや蕩けるほどメロウなミディアムを艶かしいファルセットを交えながらソウルフルに歌う。インディーにもこうしたメジャー級の大器はまだ控えている。(林)

RICKY FANTE
『Introducing... Ricky Fante』
 Virgin(2003)

  サム・クックの再来とも囁かれるワシントンDC出身の25歳。サウンドもヴォーカルも、まるで往年のサザン・ソウルのレコードを聴いているかのような作品だが、こういう生演奏の〈どソウル〉的なスタイルを堂々とやってしまえるあたりは、ネオ・ソウル流行以後といった感じか。4曲入りのEPだが、これだけでインパクト大。(林)

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