耳で聴いたピープル・トゥリー(2)
MOMUS
『Ping Pong』 Styricon/1995
初めて〈海の外〉でのピチカートが与えた影響を意識させられたのは、このヒトがサンプリングした〈女性上位時代〉のダン・ペンのブレイク(ややこしい?)を聴いたとき。数年後の本盤では、堂々〈渋谷賛歌〉を披露。(安田)
VARIOUS ARTISTS
『New Two』 エスカレーター/1998
言ってみれば日本のコンパクト・オーガニゼイションかレスポンドか。わかりやすくてワクワクさせるファイン・ヤング・アイディアは、とってもハッピーでガーリーで軽い。ピチカート・ニュー・スクーラー・オン・パレード。(萌木)
マイ・リトル・ラヴァー
『NEW ADVENTURE』 トイズファクトリー/1998
AKKOさん自らTV番組でピチカート・マニアをカミング・アウト(ってこともないか)。小西をベースに迎え“ハッピー・サッド”をカヴァーした。演奏中の小西&小林武史は〈ロックンロール・サーカス〉観てるようでもあり……。(安田)
VARIOUS ARTISTS
『Ro 3003』 Bungalow/1997
楽譜集「ピチカート・ファイヴ・ソングブック」の中の読み物で、ハモンド・インフェルノが“トゥイギー・トゥイギー”をフェイヴァリット曲として選んでいて、その曲を初めて廻した日の興奮を書いている。きっとその夜、本盤は受精していたんだぜ。(安田)
ザ・ブリリアントグリーン
『the brilliant green』 ソニー/1998
冷たい花も、時にキュートなキョウト・モナムール。ブレイク前、CLUB METROの小西DJパーティーにてサインをねだりに来たというのも、いまとなってはいたいけなエピソード……なんて浸ってるとガツンとやられちゃうよ。(萌木)
BEATS INTERNATIONAL
『Let Them Eat Bingo』 Go Beat/1990
勝新太郎は晩年、「フランスにな、なんかオレに似たヤツいただろ」とゲンスブールのことを意識していた、という話を聞いたが、さしずめこの盤を初めて聴いた小西康陽の反応も「イギリスにさぁ……」だったに違いない。(安田)
VARIOUS ARTISTS
『Free Soul Impressions』 BMGジャパン/1994
『スウィート・ピチカート・ファイヴ』の改訂アナログ仕様が『ピチカート・フリー・ソウル』。そして“サンキュー”“万事快調”“スウィート・ソウル・レヴュー”“ハッピー・サッド”“ヒッピー・デイ”などはフリー・ソウル定番が出自。両者は素敵なサークルの中に。(萌木)
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