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特集

ラストは突破者ジャズの名盤を一気に紹介するぞ!! DISC GUIDE(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年02月19日 17:00

更新: 2004年02月19日 18:17

ソース: 『bounce』 248号(2003/10/25)

ROLAND KIRK
『The Inflated Tear』
 Atlantic(1968)


  サックス3本を同時に演奏するなど、その奇怪な演奏スタイルから異端児扱いされているローランド・カーク。ドラマティックなメロディー、そしてユーモア溢れる演奏。人種差別に対する黒人たちの悲しみや怒り、そして希望や勇気を象徴するかのようなその音は、異端児どころか優れてストレートなジャズでもある。(西岡)

ANTHONY BRAXTON
『Town Hall 1972』
 TBM(1973)

  シカゴに生まれ、シカゴ音楽院で和声と作曲法、そして哲学などを学んだアンソニー・ブラクストン。彼の理論的な手法が形になったライヴ盤。とはいっても、意外や意外、聴きやすい一枚です。チック・コリアとのサークルでも行動を共にしていたデイヴ・ホランドがベースを担当しており、ジーン・リーの素晴らしい声も聴くことができる傑作。(西田)

MONNETTE SUDLER
『Brighter Days For You』
 Steeple Chase(1977)


  ソリッドなギターを弾きまくる女性ギタリスト、モネット・サドラーがスティープル・チェイスに残した傑作。パーカッシヴなリズムとマリンバがスピリチュアルに響くなか、ギターが軽やかに疾走しています。ローラ・ニーロを彷彿とさせるモネットのヴォーカルも感動的なバラード・ナンバーも素晴らしい。(西岡)

DEREK BAILEY
『The Music Improvisation Company』
 ECM(1970)

  デレク・ベイリー名義にはなっているが、エヴァン・パーカーや後にキング・クリムゾンに加入するジェイミー・ミューアらによるミュージック・インプロヴィゼーション・カンパニーとしての一枚。静寂と爆発の間を漂う音のひとつひとつがギッシギシとかキャーキャーとか悲鳴を上げています。意外と楽しい一枚なんだな。(金山)

CECIL TAYLOR
『Unit Structures』
 Blue Note(1966)

  ジャズ界きっての敏腕エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーがセオリーを無視して録音を敢行した、セシル・テイラーのブルー・ノート・デビュー作にしてフリージャズの頂点を極めた一枚。インスピレーションの渦のなかで演奏する名プレイヤーたち……はっきり言って難解! しかし、難解なだけじゃないその魅力に何度も聴いてしまう名盤。(西岡)

DON CHERRY
『“Mu”First Part “Mu”Second Part』
 Varese(1969)


  かなり濃いフリージャズ作品を発表し続けていたBYG。ドン・チェリーとエド・ブラックウェルとの濃厚きまわりないデュオによる今作は現在でも人気の一枚です。なんせ、トランペットからピアノ、はたまた笛を〈ピーヒャラ♪〉……次々と使用楽器を変えていくところには遊び心すら溢れています。(西田)

ALICE COLTRANE
『Ptah The El Daoud』
 Impulse(1970)

  夫であるジョン・コルトレーンの死後、そのスピリチュアリティーを受け継ぎながら、ドロドロのサイケデリック・ジャズを創造したアリス。彼女の代表作ともいうべき今作は、地獄をのたうち回るかのようなオルガンがあまりにもおどろおどろしい一枚で、同時期のどんなサイケデリック・ロック・バンドにも負けない妖しさを放っている。ディープ!!(金山)

川嶋哲郎
『マンボ・モンタージュ』
 イーストワークス(2003)川嶋による野太いサックスのブロウとディープ・ルンバ周辺プレイヤーによるアグレッシヴなパーカッションが作り上げるスピリチュアルなマンボ・モンタージュ。キップ・ハンラハンのプロデユースによってNYの匂いが加えられている今作は、ジャズがまだ新たなるヴィジョンを創造できることを証明した傑作だ。(金山)

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