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特集

伝説のブラック・ジャズ・レーベル、ストラタ・イースト

 70年代における黒人主体のマイナー・レーベルは、これまでクラブ系クリエイターによって数多く紹介されてきました。リスペクト! なかでも名盤の宝庫といわれている重要レーベルであり、東の横綱であるストラタ・イーストについてのお話を。

 時は71年。ジョン・コルトレーンから流れるスピリチュアルな精神性と60年代後半におけるハード・バップの再解釈などを受け継いだトランペッター、チャールズ・トリヴァーと知性派ピアニストのスタンリー・カウエル。その2人がNYで旗揚げしたレーベルがストラタ・イーストである。当時のアメリカの文化背景を含んだアフロ・アメリカンな〈黒人による黒人のためのレーベル〉であったストラタ・イーストは、アーティストに対してプロデュース権と原盤所有権が与えられ、真の黒人の自立(Strata)をめざしたミュージシャン主導のレーベルだったことも大きな特徴だった。

 数年という短い間に、幻想的かつ叙情的な楽曲から強烈なブロウ、レア・グルーヴまで革新的な作品を世に残したストラタ・イーストの足跡は、今回リイシューされた6タイトル(ファラオ・サンダースの69年作『Izipho Zam(My Gifts)』を含む)の復活で探ってみましょう。以前のリイシュー作品でも入手できるものもあるので、そちらも要チェック!

▼このたびリイシューされたストラタ・イーストの作品を紹介

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年02月12日 14:00

更新: 2004年02月12日 17:59

ソース: 『bounce』 248号(2003/10/25)

文/宮本 康弘

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