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特集

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2003年12月25日 11:00

更新: 2003年12月25日 19:18

ソース: 『bounce』 250号(2003/12/25)

文/岩田 真也、米田 貴弘

 一言で〈UKロック〉といっても、シンプルなギター・ロックではなくメロディー最優先でもない。ブラーやレディオヘッドのようなヴェテラン勢は未知の世界へ到達し、コーラルやキルズら新人勢はある種US的な拡がりを見せた。USからの影響、USへの影響が作用して、UKのロックはさまざまにスタイルを変化させている。オアシス級の超ド級新人が登場する日も、そう遠いことじゃないのかも。(米田)

THE KILLS 『Keep On Your Mean Side』 Rough Trade

  ヴォーカル、ヴィヴィ嬢が放つクールなオーラ。これだけでキルズの虜になってしまったという人は、たくさんいるんじゃないだろうか? 相方のホテルはホントに幸せモンだよ。やさぐれチープ・ロックンロールに潜む、セクシーな匂いにクラクラ。(岩田)

BLUR 『Think Tank』 Food/EMI UK

  デーモン・アルバーンのマリ・ミュージックへの傾倒やゴリラズの活動、そしてグレアム・コクソンの脱退を経て生まれた、トリオ・ザ・ブラーの初アルバム。ノーマン・クックやウィリアム・オービットが数曲で参加。デビューから12年、一時代を築いた男たちは今も長い旅の途中にある。(岩田)

RADIOHEAD 『Hail To The Thief』 EMI UK

  UKロックの枠には収まりきらない怒濤の大進撃を展開するレディオヘッド。彼らのルーツとなるギター・サウンドから、エレクトロニクスを導入した実験的アプローチまで、あくなき音への探求が世界中のリスナーを唸らせた。奇跡の〈サマソニ〉公演も圧倒的だった。(米田)

MOGWAI 『Happy Songs For Happy People』 PIAS

  いわゆる〈ポスト・ロック〉的な括りだけでなく、音響的にも演奏的にも拡がりと深みを兼ね備えたモグワイの最新アルバム。2003年は〈フジロック〉にも出演し、さらにみずからが運営するレーベル、ロック・アクションのコンピもリリースと、彼らは充実期を迎えている。(米田)

THE CORAL 『Magic & Medicine』 Deltasonic/S2

  今は何年? 君たちはいくつだ? そんな声も聞こえてきた衝撃のデビュー・アルバムから間髪入れずに登場したセカンド・アルバム。魔法の森をさまようサイケデリック音楽隊は、より完成度の高いポップ・ソングをめざしてメロディーに磨きを掛けることに成功した。(岩田)

SUPER FURRY ANIMALS 『Phantom Power』 Epic

  ウェールズの変態、いや変人、いや怪物たちのポップ・センスは一種異様。アルバム・リリースごとに更新されていくサウンド・スタイルには少なからずポップな部分もあるのだが、彼らの顔はそれだけじゃない。映像面でもアクティヴな挑戦を続けている。(米田)

BRITISH SEA POWER 『The Decline Of British Sea Power』 Rough Trade

  ストロークスやリバティーンズに続いて、ラフ・トレードからのリリース。単なるロックンロールなムードだけでなく、パンク~ポスト・パンクやUK特有の内省的なキレ方(これがとても重要)で、他にはないエキスをまき散らした。(米田)

THE DARKNESS 『Permission To Land』 Atlantic

  UKを席巻したハード・ロック野郎どものファースト・アルバム! 悪趣味ファッション、大げさなファルセット、単純明快なギター・リフ、そしてキャッチーな楽曲! 小難しい理屈を一切排除した彼らの過剰サービスぶりに、圧倒されること必至の悶絶作。(岩田)

BELLE & SEBASTIAN 『Dear Catastrophe Waitress』 Rough Trade

  プロデューサーとして、ロシアの例の2人を手掛けたトレヴァー・ホーンを迎えても、やはりベルセバはベルセバのままだった。少しだけ憂いの色は薄くなったが、涙腺を緩ませるような独自の空気感は健在。清々しい名曲が溢れています。(岩田)

TRAVIS 『12 Memories』 Independiente/Epic

  メンバーの事故によるバンドの活動休止期間を経て、さらに大きくなって帰ってきた4人組。繊細なマイナー・コードやハーモニーにより、曲はより詩的になった。そしてバンドの結束も固くなり、ふたたび世界に目を向ける。いまもっとも〈UK〉らしいバンドの一つだ。(米田)

CLARKESVILLE. 『The Half Chapter』 Wildstar/Telstar

  現在22歳になるマイケル・クラークによるユニット。バーミンガムからひょっこりと登場し、美しく力強い楽曲とアナログの質感を十分に保ったトラックで構成された、最高のアルバムをいきなり発表してしまった。若き職人の才能に今後も期待!(岩田)

MILLION DEAD 『A Song To Ruin』 Integrity

  ロックンロールにおけるテンションの高さというのは、バンド・メンバーの興奮度に比例する。血液逆流噴出系エモーショナル・バンドのキレっぷりはアドレナリンのおかわり状態。新たなロンドンの爆裂バンドは、アンダーグラウンド・シーンから爆弾を放り投げる。(米田)

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