R & B(2)
MARY J. BLIGE 『Love & Life』 Geffen
〈メイク・ドラマ〉の果てに関係を修復したP・ディディとの再合体はまさに〈メイク・ミラクル〉か? トライブ・コールド・クエストのネタ使いも話題となった“Love @ 1st Sight”をはじめ、安定した心境で気前良くガナるメアリーの〈アタシ節〉は女王の名に違わぬ高みへと到達した。(轟)
MYA 『Moodring』 A&M
トリッキー・ステュワートら錚々たるプロデューサー陣を迎え、ヴァラエティー豊かなサウンドを詰め込んだマイアちゃんの3作目。小悪魔的な可愛らしさもさることながら、ヴォーカル表現の格段の上達や豊富なアイデアなど、アイドルではなくアーティスト=マイアとしての世界を改めて確立した。(佐藤)
LUTHER VANDROSS 『Dance With My Father』 J
2003年をほぼ闘病に費やしたルーサー。が、近年ではもっともオーソドックスな仕上がりの今作が、30年近いキャリアで初のポップ・チャート制覇を記録したことは大きな自信に繋がったはずだ。秋には初のライヴ盤もリリースし、あとは完全復活を待つばかり!!(轟)
NODESHA 『Nodesha』 Flyte Tyme/Arista
ジャム&ルイスがベタ惚れし、来日プロモーションにも同行して話題となったシンデレラ・ガール、ノディーシャのデビュー作。ジャーメイン・デュプリ作のキラー・チューン“That's Crazy”のほかにもエナジー溢れる痛快トラックだらけ。将来性も十二分に感じさせます。(佐藤)
LSG 『LSG2』 Elektra
まさかあの3人がふたたびタッグを組むとは!……と突然のリユニオンに驚きと興奮を呼びまくった6年ぶりのセカンド・アルバム。ルーンを招いた“Just Friends”で旬のフレイヴァーを採り入れながらも、個々の歌声だけで世界を創造するかのような凄まじさは圧巻!(佐藤)
JAGGED EDGE 『Hard』 Columbia
ジャーメイン・デュプリやブライアン・マイケル・コックスらお馴染みのメンツに加え、メンバーのケイシー兄弟も全曲でソングライトに参加したジャギド・エッジの4作目。派手なゲスト起用は極力抑え、自分たちの歌一本でどっぷり聴かせる重厚な作品だ。(佐藤)
ANTHONY HAMILTON 『Comin' From I'm From』 So So Def/Arista
不遇のシンガーがついに放った待望のファースト・アルバム。郷紳的な佇まいと、長い年月をかけて熟成されたヴォーカルの渋みとまろみと苦さと甘さは唯一無二。徐々に盛り上がりを見せつつあった男性ソロ・シンガー作中でも疑いなく金字塔である。(轟)
ALICIA KEYS 『The Diary Of Alicia Keys』 J
聴いた瞬間に白旗が上がる“You Don't Know My Name”をはじめ、圧倒的に重厚なヴィンテージ感を詰め込んだ、アリシアにとっては2枚目のクラシック。クラシカルな味わいとストリート感の類い稀な融合から生まれた、2003年最強最後のディープ・ソウル・アルバムだ。(轟)
- 前の記事: R & B
- 次の記事: POST NEO SOUL