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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2003年12月18日 13:00

更新: 2003年12月22日 19:59

ソース: 『bounce』 249号(2003/11/25)

文/岡村 詩野、桑原 シロー、ダイサク・ジョビン

BIG BROTHER & THE HOLDING COMPANY 『Cheap Thrills』 Columbia/1968

  HISで清志郎と夢のコラボをしてくれた細野晴臣が、清志郎ともうひとり、〈セラピストであるロック・ヴォーカリスト〉としてジャニス・ジョプリンの名を挙げていた。2人ともしわがれ声で、恐ろしくソウルフル。RCの強力ライヴ盤『the TEARS OF a CLOWN』のイラスト・ジャケは彼女へのオマージュでは。(ジョビン)

SEX PISTOLS 『Kiss This : The Best Of』 Virgin

  パンクがまだ存在しない頃からパンクだった清志郎は、彼らが出現して、ようやく自分たちの居場所を作れる時代が来たと思ったのでは。RCのロック・バンド編成当初における清志郎の髪型を含めたファッションも、きっと同時代的影響を受けていたはず。同じレコード会社から発売中止処分を喰らったのは偶然!?(ジョビン)

THE BOOM 『singles+』 ソニー

  初期のRCサクセション時代に清志郎が描いた世界に憧れて、上りの中央線に乗って三多摩で下車した若き日の宮沢和史。時に過激で、時に弱々しく、また時に限りなくやさしい詩や、心と魂をすべて込めたヴォーカリストとしての圧倒的な存在感。ハードワーキンでエネルギッシュなところも清志郎と重なるところ。(ジョビン)

ゆらゆら帝国 『ゆらゆら帝国のめまい』 ミディ/2003

  武蔵野の夕陽はいつもゆらゆら揺れている。本気で日本語のロックをやろうと決意した際、まず目の前にRCが見えた。そこに、よく知った三多摩特有のドロッとした空気感があるから、と考えたかどうかわからないが、たしかにあの空気を吸い込んだ痕跡が。清志郎も、かつてあのゆらゆらをよくスケッチしていた。(桑原)

カセット・コンロス 『カプリソ』 HARRIER REC./2003

  和田真の、空に向かって吠えるようなヴォーカルを聴いていると、清志郎を思い出してしまう。サザン・ソウル風ナンバーを歌うときの彼には、絶対清志郎が乗り移っているに違いない。キモちEリズムに乗ってキモちEことをしちゃってる悦楽の表情もダブったり。彼らをバックに従えた清志郎なんて想像するとウキウキ!(桑原)

フィッシュマンズ 『8月の現状』 ユニバーサルJ/1998

  ぎこちない風情のヴォーカリストとして、駄目な気分のやるせない気持ちを綴るソングライターとして、かなりの影響を見てとれる佐藤伸治。そんな両者は、SMAPのアルバム『SMAP 011 ス』で〈共演〉しているが、佐藤伸治作“それはただの気分さ”と清志郎作の“弱い僕だから”が続けて収録されているのも嬉しい縁。(岡村)

古井戸 『酔醒』 ソニー/1975


  RC初期、バンド外にほとんど音楽友達がいなかった清志郎の、数少ない話し相手となれる同業者がチャボ……という有名な話。東京フォークの代表選手であった古井戸をどんどんブルージー路線へと引っ張っていったチャボの行く先にRCの入口が見えたのは至極当然であり、古井戸解散を待たずに合流したのだった。(桑原)

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