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特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2003年11月20日 13:00

更新: 2003年11月20日 17:33

ソース: 『bounce』 248号(2003/10/25)

KNAPSACK 『Day Three Of My New Life』 Alias(1997)


  ティーンエイジ・ファンクラブあたりが好きな人にも聴いてほしい〈100%ピュア・ロック〉。エモ創生期を語るうえで決して欠かすことのできない彼らが、後のシーンに与えた影響は計り知れない。98年の解散後も、メンバーはソレアやジェラス・サウンドといったバンドで活躍中だ。(渡辺)

MINERAL 『Endserenading』 Epitaph(1998)


   〈哀愁〉とか〈泣き〉をキーワードにしたとき、真っ先に思い浮かぶのがこのバンドだ。90年代後半から現在に至るまで絶大な支持と影響力を誇る彼らが奏でたハーモニーは、人間の一番弱い部分を締め付ける。すでにタイトルが語ってはいるが、実にノスタルジックなラスト・アルバム。(斎郷)

PIEBALD 『We Are The Only Friends We Have』 Big Wheel Recreation(2002)

  ボストン・ハードコア・シーン出身ながら、その手のバンドとは一線を画す不思議なトーンのサウンドで、デビュー当時から異彩を放っていた彼ら。3作目にあたる本作では、開き直ったかのようにそのポップ・センスを全面開花! 日本デビューも果たした。(粟野)

THE PROMISE RING 『30°Everywhere』 Jade Tree(1996)

  たまらなく愛嬌のあるヨレヨレ感。キャップン・ジャズの名残もあるローファイさ。冷めた感情を表現したのではなく、ウィスコンシンで生まれたバンドならではの素朴さがここにはある。J・ロビンスを師と仰ぐ彼らのデリケートなメロディーは、いつ聴いてもやっぱり愛おしい。(田中)

SENSE FIELD 『Living Outside』 Nettwerk(2003)

  ヘヴィー・メタルと融合したスクリーモやアコースティックなインディー・ロックへの転身ではなく、純粋な意味でのエモの進化形、ということではこのバンドが究極。透明なサウンド、伸びやかなヴォーカル、涙腺を刺激するメロディーといった、〈エモ構成要素〉の一つひとつが完璧! 神の域。(粟野)

SOMETHING CORPORATE 『North』 Drive-Thru/MCA(2003)

  天才メロディーメイカー、アンドリュー・マクマホン率いるオレンジカウンティー出身の5人組。〈エモいベン・フォールズ〉といった感じのポップなサウンドは幅広い層から支持され、いまや名門ドライヴ・スルーの看板に。人気を不動のモノにすること確実のセカンド・アルバム。(渡辺)

SUNDAY'S BEST 『The Californian』 Polyvinyl(2002)

  カリフォルニアの良心、サンデイズ・ベストの傑作セカンド・アルバム。哀愁を帯びたメロディー、涙腺直撃の溢れる唄心が優しく胸を焦がす。いつ、どこで、誰と聴いても変わることのない普遍的な美しさを湛えたギター・ロックの完成形。やっぱり〈日曜日が最高〉なのだ!(渡辺)

SUNNY DAY REAL ESTATE 『Diary』 Sub Pop(1994)

  グランジ全盛の頃にも関わらず、繊細な表現や哀愁感たっぷりの唄心、そして唯一無二のグルーヴをアピールした記念すべきファースト・アルバム。デビュー作でありながらすでに完成されたその〈節〉は、時代を越えて光を放ち、現在もシーンに影響を与え続けている。(斎郷)

TAKING BACK SUNDAY 『Tell All Your Friends』 Victory(2002)

  元ムーヴィーライフのエド・レイズを中心に99年に結成。サーズデイ、セイヴス・ザ・デイらに通ずる東海岸ならではの哀愁メロディーと、いわゆる〈スクリーモ〉と〈エモ・パンク〉の中間のような親しみやすいサウンドで圧倒的支持を得る。ライヴではもちろん大合唱!(粟野)

TEXAS IS THE REASON 『Do You Know Who You Are?』 Revelation(1996)

  シェルターや108ら、NYハードコアの面々で制作された最初で最後のアルバム。ソレ系のサウンドは一切無く、内に向けられたエネルギーが心の片隅で小爆発を繰り返しているような切ない感情の起伏が表現されている。短命ながらシーンに残した影響力は絶大。(田中)

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