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特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2003年11月20日 13:00

更新: 2003年11月20日 17:33

ソース: 『bounce』 248号(2003/10/25)

文/粟野 竜二、斎郷 哲、田中 拓宏、渡辺 貴仁

〈PLAN-E〉のシメは、切なさはち切れる〈エモーショナル・パンク・ディスクガイド〉だ!!

THE APPLESEED CAST 『Two Conversations』 Tiger Style(2003)

  前2部作では壮大な世界観を音に映し込むことにより、表現の幅を広げることに成功した彼らだが、まだまだそのクリエイティヴィティーは枯れていなかった。よりコンパクトに楽曲ごとの精度を高めた今作は、キャッチーではあるがリスナーの〈芯〉に残る奥深さが溢れている。(斎郷)

BRAID 『Frame & Canvas』 Polyvinyl(1998)


  エネルギッシュでタイトなロック感が魅力なこのバンドだが、ラスト・アルバムである本作で、さらなる才能が開花。シュールでストレートな表現の中に見え隠れする不協和音が、この作品を名作の域にまで押し上げた。ちなみにメンバーの3/4は、現在ヘイ・メルセデスに所属し来日も果たしている。(斎郷)

CURSIVE 『The Ugly Organ』 Saddle Creek(2003)

  イースタンユースとも親交が深い、ネブラスカ出身、カーシヴの最新アルバム。ささくれだった激しさと、ロマンティックな繊細さが同居する独特なタッチのサウンドは評価が高い。チェロ(!)担当の正式メンバーがいるのも特徴で、他のバンドとは一線を画すオリジナリティーを確立している。(粟野)

DASHBOARD CONFESSIONAL 『A Mark・A Mission・A Brand・A Scar』 Vagrant(2003)

  最新アルバムとなる本作(ビルボード初登場2位!)ではバンド形態の楽曲も増えたが、やはり愛の伝道師、クリス・キャラバにはギター1本の弾き語りサウンドがよく似合う。たとえあなたが恋に破れても、この作品はあなたを優しく包んでくれる。(田中)

ELLIOTT 『Songs In The Air』 Revelation(2003)

  レヴェレーションの看板バンドの一つとして、長きに渡り活躍してきたエリオットのラスト・アルバム。シューゲイザー要素を大胆に採り入れた耽美なギター・サウンドと情感溢れるヴォーカルで、〈泣き虫エモ〉の真髄を極めた。今夏、待望の来日を果たすも、その直後に解散を発表(泣)。(粟野)

THE GET UP KIDS 『Four Minute Mile』 Doghouse(1997)

  稚拙な録音ながら、何か新しいものが生まれる予感がここにはある。プロミス・リングを〈静〉とするなら、こちらは〈動〉。甘酸っぱいメロディーが感情を代弁するべく激しいサウンドに絡まっていく。シーンを切り拓いた無垢な力は強靭で、この後さらなる名盤を生み出すことに。(田中)

JAWBOX 『For Your Own Special Sweetheart』 Atlantic(1994)


  インディーで暴れまくったあとのメジャー・デビュー盤。つまり彼らが一番輝いていた頃の作品。緩急激しくノイズと緊張感に満ちたサウンドは、シーンでひときわ異彩を放っていた。中心人物のJ・ロビンスは現在、プロデューサーとしても名を馳せている。97年解散。(渡辺)

JAWBREAKER 『24 Hour Revenge Therapy』 Caroline(1994)

  ベイエリアのパンク・シーンで叩き上げられ強固になったセンスは、持ち前のハスキー・ヴォイスと共に本来のパンク・ロックをも超越したといえる。弾けんばかりの衝動を抑え、ゆったりと円熟を迎えたこの作品では、些々暮れた不器用な男の生きざまがリアルに感じ取れる。(斎郷)

JIMMY EAT WORLD 『Jimmy Eat World』 Dreamworks(2001)

  メロディーワークの美しさ、その中にある切迫感。心拍数をいつもより早めた位置におのずと引きずり込まれる。彼らのサウンドが響き渡るとき、すべての感情は支配され、身も心も委ねてしまう。業師、マーク・トロンビーノによる音作りもここでは重要な役割を担っている。(田中)

THE JULIANA THEORY 『Emotions Is Dead』 Tooth & Nail(2000)

  インディー・シーンにおいては異例の5万枚というセールスを記録した怪物盤。ピアノやサンプリング、時にアメリカン・ハード・ロックを思わせる強力無比なトリプル・ギターが織りなす世界は、アルバム・タイトルとはまさに正反対。あなたの五感を激しく刺激!(渡辺)

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