優れた嗅覚を持つ〈エモ・レーベル〉を見逃すな!!
やっと一般的にも商業的にも大きくなってきたエモ・シーン。でもその答えは〈エモ・レーベルが増えたから!〉じゃなくて、〈エモ・バンドを扱うレーベルが増えたから!〉ってことでして、やはり各レーベルもシーンの動きに対し、忠実に歩んできたということなんですね。例えばサーズデイ、テイキング・バック・サンデイと、こぞってブレイク・バンドを輩出したヴィクトリーももともとはハードコア専門レーベルだったわけだし、ゲット・アップ・キッズやダッシュボード・コンフェッショナルなどを抱えるヴェイグラントにしても、エモだけに捉われず幅広いバンドを抱えているわけです。同様に老舗であるジェイド・トゥリーやポリヴィニール、そしてレヴェレーションあたりも似たような動きを見せており、みずから〈EMO DEPT〉(!)を名乗るディープ・エルムあたりが現在のところ〈エモ専門レーベル〉として、君臨しているくらいではないでしょうか。
そして、このところ注目株をリリースしているレーベルも実はキャリア組。イコール・ヴィジョン、トゥース&ネイル、トラストキル、トリプル・クラウンなどなど、やはりある程度歴史のあるレーベルばかりなんですね。そんななかでも、ビューティフル・ミステイクやコープランドが所属するミリティア・グループ、そして元シャイナー組のライフ・アンド・タイムスを抱える54°40'オア・ファイト!などが比較的新しい勢力ではないでしょうか? 何はともあれ、シーンは拡がっています。
▼文中に登場するバンドの作品を一部紹介
ライフ・アンド・タイムスの最新EP『The Flat End Of The Earth』(54°50' Or Fight!)
- 前の記事: THURSDAY
- 次の記事: 彼らの〈パンク精神〉と〈エモーション〉をさらに分