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特集

ビートルズが生んだピープルツリー その4

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2003年11月13日 19:00

更新: 2003年11月13日 19:31

ソース: 『bounce』 248号(2003/10/25)

文/岡村 詩野、小野田 雄、久保田 泰平、杉山 達、鈴木 祐、永納 秀祐、村尾 泰郎、米田 貴弘

THE ROLLINGSTONES
『Their Satanic majesties Request』
Abcko(1967)
ペパー将軍の影は、ストーンズをしてこんなアルバムを作らせた。カラフルでポップな曲の数々には、ブライアン・ジョーンズの最後の光もきらめいている。彼らが単にルーツ・ロック志向のバンドではないことを知らしめた作品は、駄作でもあり名作。(鈴木)

ザ・タイガース
『ヒューマン・ルネッサンス』
ポリドール(1968)
日本初のトータル・コンセプト・アルバムであり、日本のロック/ポップスの金字塔。こんなアルバムを──ビートルズ同様──当時人気絶頂だったグループが作ってしまったところにも大きな価値がある。小西康陽もいまだに針を落とすという、日本の定番。(久保田)

フリッパーズ・ギター
『ヘッド博士の世界塔』
ポリスター(1991)
発表当時は彼らの突然の解散劇という背景もあり、難解なアルバムという印象が強かった。が、10年近く経って聴くとサイケで明解なコンセプト・アルバムだったということがよくわかる。しかし全編に漂う寂寥感~喪失感~終末感にはただならないものがある。(杉山)

FRANK ZAPPA & MOTHERS OF INVENTION
『We Are Only In It For The Money』
Ryko(1968)
ヒッピー文化に対する痛烈な皮肉と、社会に対するよりしつこい反抗に満ちたこのアルバム。コラージュされたサウンドが巻き起こす混乱と、イメージの解放は〈サージェント〉以上。ビートルズという理想があってザッパという毒もあったのがこの時代。(村尾)

LOVE
『Forever Changes』
Elektra(1968)
ジミヘン以上に煙が似合うバンド、それはアーサー・リー率いるラヴ。ラヴ&ピースの時代にこのストレートすぎるバンド名はイカス。混沌としたサウンドは宇宙的な広がりで、僕らを遠くへ連れて行ってくれる。カラフルな暗黒がサイケデリックの本質かも。(米田)

DE LA SOUL
『3 Feet High And Rising』
Tommy Boy(1989)
曲と曲が自由に絡まりあい、さまざまなイメージがザッピングされていく。ビートルズの洗練されたコラージュの楽しさを、サンプリングというスタイルでアップデイトしてパーティーを楽しむデ・ラ・ソウル。この開放感を、ジョンに聴いて欲しかった。(村尾)

THE ZOMBIES
『Odessey & Oracle』
Repertoire(1968)
霧の向こうから聴こえてくるようなコリン・ブランストーンのハスキー・ヴォイスが、美しくも切ないメロディーを歌い、メロトロンがサイケデリックの海に溶ける。68年発表の本作は彼らの最終作。ビートルズに並ぶメロトロンの優雅な調べが麗しい。(永納)


OS MUTANTES
『Os Mutantes』
Polydor(1968)
ストリングスやホーンも歌もギターも、ぜんぶクルクルと変わる万華鏡のごとくコラージュさせるこのカッとんだセンス。これが60年代後半のブラジルですでに実践されていたのには仰天&驚嘆。近年のオリヴィア・トレマー・コントロールにも近いものが。(岡村)

THE FLAMING LIPS
『The Soft Bulletin』
Warner Bros.(1999)
前作の『Zairebeeka』は、4枚のアルバムを同時に鳴らせば音楽が完成するというド肝を抜く代物だった。彼らの持つ、そんな〈実験精神〉〈自由な音楽の創造性〉を限りなく美しくビッグ・バンさせた本作は、宇宙的な愛に包まれた不朽のサイケデリック名盤。(永納)

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