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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2003年10月16日 19:00

ソース: 『bounce』 247号(2003/9/25)

SEAL
『Human Being』
Wea/1998
ブラックでハゲ(失礼)という意外に何の接点もなさそうですが、LA在住時代のシールはパックとビギーの悲劇に触発され、美しくもシリアスな“Human Beings”を書き上げている。後にパックの舎弟グループ、アウトロウズと突飛な共演を果たしていたのには、そういう経緯があったのですね。(狛犬)

K-CI & JOJO
『X』
MCA/2000
生前から2パックと絡むことが多く、今作収録の“Thug 'N Me, Thug 'N You”はパックの未完曲を完成させたもの。ジョデシィとしての活動当初は正統派だったが、パック作品に参加する頃には一気にサグ度が高めに。そのイメージなどあきらかにパックからの影響大。パックもデビュー当時はマジメそうでしたが。(Masso)

NIRVANA
『In Utero』
DGC/Geffen/1993
マキャヴェリ盤と『In Utero』のジャケットの近似性を挙げるまでもなく、2パックとカート・コバーンが生前持っていた死生観というものは案外近かったのかもしれない。本人たちの意志とはまったく別のところで〈90年代における伝説的アーティスト〉に祭り上げられてしまったところもなんだか似てなくなくない?(達磨)


MASTER P
『Ghetto D』
No Limit/Priority/1997
パックが死んだ翌年、何の面識もなかったのに“R.I.P. Tupac”なる曲を発表したマスターPは便乗野郎以外の何者でもない……と言ってしまえば身もフタもないですけど、その後どんどんパック似の苦々しいフロウを身につけ、説得力を増していく姿には失笑しつつ共感。憧れから始まって大成した人。(狛犬)

NAUGHTY BY NATURE
『Greatest Hits』
Tommy Boy/Rhino
一応トミー・ボーイ時代のレーベルメイトであり、下積み時代からの仲。パックをブレイクさせた映画「ジュース」には“Uptown Anthem”を提供。その影響からかメンバーのトレッチは映画界にも進出。またトレッチとパックは映画「ビート・オブ・ザ・ダンク」用の“Loyal To The Game”で共演済。(Masso)

DR. DRE
『2001』
Aftermath/Interscope/1999
マジでギャング化していくデス・ロウに嫌気がさしていたドレーは、パック契約を機に脱退を決めた。でも、かの“California Love”は(50セントの“In Da Club”と同じく)ドレーが自分用にキープしてたトラックだったそうで、ラッパーとしての優性はしっかり認めてたのだ。後にライヴで追悼カヴァーもしてます。(狛犬)

ELVIS PRESLEY
『Elvis : 30 #1 Hits』
RCA
エルヴィスも生きている! ほとんど冗談みたいな目撃談から、もっともらしい根拠(墓石のスペルが違うとか……)のある説まで、伝説でいえばこのキングが一枚上手だ。それは人々の願いの大きさでもある。ちなみにエルヴィスはもう26年も隠れて暮らしている。パックはどれぐらい隠遁してられるんだろうね?(狛犬)

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