〈AAA〉はシンガー・ソングライターの味方だ!!
この特集に登場するジョン・メイヤーやイーグル・アイ・チェリーといった若手シンガー・ソングライターですら、〈アダルト・オルタナティヴ〉とカテゴライズをされることが多々あります。〈AAA〉なる呼び方もされているので、ご存知の方も多いはず。この〈AAA〉とは、〈アダルト・オルタナティヴ・アルバム〉の単語それぞれの頭文字を取って、 90年代初頭にアメリカのラジオ局が呼びはじめたのがことの始まり。細分化が進んだ放送局/プログラムが、中年層へ向けた良質なロックを提供するために設定したカテゴリー・ネームなのです。しかし、これといったルールは存在せず、実際にはニュアンスだけの切り口。括られているアーティストも多彩を極めております。しかもその〈AAA〉が成熟した大人の支持だけで成り立っているわけでもないから話は複雑、冒頭の話へと繋がるわけです。最近の傾向として、パンクから派生したロック以外はすべてOKな印象。女性アーティストに関しては、トーリ・エイモスやシェリル・クロウ、クランベリーズなどは納得の人選。しかし、エリカ・バドゥやダイドまでが挙がってくると、それはもうカオスですね。
▼〈AAA〉としても括られているアルバムをリリース順に紹介。
デイヴ・マシューズ・バンドの2002年作『Busted Stuff』(RCA)
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