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特集

people tree(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2003年08月28日 18:00

更新: 2003年08月28日 19:47

ソース: 『bounce』 246号(2003/8/25)

文/武山 英丈、田中 拓宏、米本 剛史

9 WORTHLESS UNITED
『A Nation Under』 Now Or Never/2003
クラッシュ+シャム69+T・レックス? 声を潰しまくったヴォーカルにティムの姿が見え隠れ。ニュージャージー出身で10年のキャリアを持った、ようやくデビューのニューカマー。いくぶんグラムがかったブギー・サウンドは、ランシド好きヤング・パンク連が持ち合わせていない彼らのオリジナリティー。(武山)

10 NICOTINE
『SCHOOL OF LIBERTY』 SKY/ワーナー/2002
〈サード・ウェイヴ・スカ・リヴァイヴァル〉以降の日本では、ホーン・セクションを導入したスタイルが全盛。そんなシーンに少数精鋭の編成で挑んでいるのが彼ら。ギターとドラムスでスカの高揚感を形にしていること、ギターの音色に敏感な感じもランシドを彷彿とさせる。DIYに根ざしたレーベル運営もそうですね。(武山)

11 VARIOUS ARTISTS
『Dread Meets Punk Rockers Uptown』 Heavenly
クラッシュの盟友にして、ミュージシャン/映像作家のドン・レッツがセレクトした本作は、パンクとダブ/レゲエとの繋がりを知る絶好のコンピ。キング・タビー、ホレス・アンディー、リー・ペリーなどなど、ここにはパンクと共闘するレベル・ミュージックの力が満ち溢れている。ジャンルを越えた魂の交歓!(米本)

12 GREEN DAY
『Dookie』 Reprise/1994
ビリー・ジョー・アームストロングとの共作で名曲“Radio”が生まれた94年は、グリーン・デイがメジャー・デビュー・アルバムを発表した年でもある。サンフランシスコの小さなライヴハウス、ギルマン・ストリートから出発した両者は、この年を境に一瞬で世界のミュージック・シーンを変えてしまった。(田中)

13 MADNESS
『One Step Beyond...』 Virgin/1979
スペシャルズと並ぶ2トーン・スカ・ムーヴメントの顔役。パンクを左ポケットに、スカを右ポケットに突っ込んで下町を肩で風切るその勇姿。そこに漂うランシドと似たもの同士のチンピラ風情がたまんない。次第にUKポップスの味わいを増していく彼らだが、このデビュー作でのハシャギっぷりが微笑ましいぞ!(米本)

14 DISCHARGE
『Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing』 Clay/Receiver/1982
昨今のランシド・ブラックアウト化は彼らの影響なのだろうか? サウンド的にいちばんの接近を見せたランシドの5作目あたりの時期だから、信憑性は結構高そうである。しかし、聴後の〈がんばるぜ!〉感と作品の〈生真面目〉度はどちらの作品も凄まじく高め。こちらはティムが腰に背負っています。(武山)

15 MADONNA
『American Life』 Maverick/2003
その耳の良さは当然ながら、ストリートの匂いを決して忘れないマドンナは、自身のレーベルにランシドをスカウトしたこともあった。結局、その後メストをデビューさせたマドンナ。現在のパンク・ムーヴメントを予感してた、というよりも、彼女の不変の闘志がまさにパンク。彼女を袖にしたランシドも男前!(米本)

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