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特集

コーラル・サウンドの血肉になった先人たち

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2003年07月10日 16:00

更新: 2003年07月10日 16:02

ソース: 『bounce』 244号(2003/6/25)

文/伊藤 英嗣

 コーラルのニュー・アルバム『Magic & Medicine』の印象を重視しつつ、彼らの音楽から連想したアルバムを並べてみた。ベースラインの一部などはビーチ・ボーイズの“Good Vibrations”、ギターのニュアンスなどはドアーズの“Hello I Love You”っぽい。これらを収録した作品(わりと異色作)の雰囲気に全体的にも結構近い。コーラルといえば、外せないのがラヴとキャプテン・ビーフハート。『Magic & Medicine』を聴いたいま、ビーフハートの作品を1枚挙げるならやっぱり『Shiny Beast(Bat Chain Puller)』か? 全体的にアコースティックな肌触りの本作だが、ラスト曲“Confessions”などはどこかカンを思わせる。特に“She Brings The Rain”が収録された『Soundtracks』。アコースティックとはいっても、60年代のボブ・ディランのようにアーシーかつ歪んでいる。作品だと、『Bringin' It All Back Home』『Basement Tapes』『Nashville Skyline』が、リファレンスとして最適。さらにザ・バンド。ジャケのアートワークからして『Music From Big Pink』。そしてなにより思い出したのが、モビー・グレイプと、60年代~70年代初頭の日本で作られた怪獣/人間変容映画のサントラからジャズ、サイケデリック・ロックなどをピックアップしたサントラ・コンピ『MONSTER CLUB COMPILE』。過去と未来が出会ったような空気感がたまりません。

▼文中に登場する作品を一部紹介。


キャプテン・ビーフハートの78年作『Shiny Beast(Bat Chain Puller)』(Virgin)


モビー・グレイプの68年作『Wow』(Columbia)


サントラ・コンピ『MONSTER CLUB COMPILE』(VAP)

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