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特集

耳で聴いたピープルツリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2003年05月22日 17:00

更新: 2003年05月22日 17:36

ソース: 『bounce』 242号(2003/4/25)

文/大石 ハジメ、杉本 康雄、村尾 泰郎

BEASTIE BOYS 『Licensed To Ill』 Def Jam/1986
ビースティーとAC/DCといえば“Back In Black”のリフをネタにした“Rock Hard”(残念ながら未CD化)。プロデューサー、リック・ルービンが首謀者ではあるものの、パンクあがりの彼らがこの曲でAC/DCに辿り着いたとしたらそれも自然な話だ。本作はAC/DCなみのパーティー・チューンが詰まったド定番。(大石)

NIRVANA 『Nevermind』 DGC/Geffen/1991
ニルヴァーナというとなにかと語られることが多いが、要は彼らも僕らと同じロック・ファン。だからカート・コバーンもAC/DCを好んで聴いていたわけだし(彼のお気に入りは『Back In Black』)。そんなカートの音楽的趣向が反映されたのが本作だ。ロックのかっこ良さを教えてくれる点ではAC/DCと変わらない。(杉本)

MC5 『Kick Out The Jams』 Elektra/1969
MC5とAC/DC。こうやって並べると、なんだか科学の授業みたいな頭文字ロック・バンドの2組。でもそのシンプルなバンド名に隠されたロックンロール・エナジーはお互いに絶大。とりあえずテンションは上げるに越したことはない。マーシャルのアンプは積むに越したことはない。そんな足し算の美学がここに。(村尾)


コーネリアス『69/96』 トラットリア/1995
コーネリアスが記号としてのHM/HRを確信犯的に採り入れていた時期の一枚。タイトルからもまさに!という感じだが、悪魔っ子風のジャケットもAC/DC的(というかそのまんま)。AC/DCというキャラクターとジャレついてみせる小山田圭吾は〈AC/DCの子供〉っていうより〈ホームステイしてる日本人〉って感じ?(大石)

MOTORHEAD『Ace of Speads』 Roadrunner/1980
メタル・キッズ&パンクスの両方から支持されてきたモーターヘドだが、実はAC/DCのパンクスからの人気は絶大。デビューして以来、何ひとつ変わらずにオノレのスタイルを貫き通してきた両者の男気にパンクスたちは惚れてきたのである。ロックンロール一筋26年。レミー兄弟に一生付いていきますぜ。(杉本)

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