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特集

AC/DC(4)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2003年05月22日 17:00

更新: 2003年05月22日 17:36

ソース: 『bounce』 242号(2003/4/25)

文/土屋 恵介

観客の前でブチかましたいだけなのさ

その後、時代の波もあってAC/DCの人気にも浮き沈みはあったが、90年代に入ってもアルバムをトップ10に叩き込み、確実にミリオン・ヒットさせてるのだから凄い。そんな彼らのなにものにも変えがたい武器はやはりライヴ。物凄い人数の前でライヴを繰り広げる彼らの姿は91年のライヴを収めた映像作品『Live At Donington』でも観ることができるが、日本では海外ほどAC/DCの人気が高くなかったこともあって、長きに渡って彼らのライヴを日本で観ることはできなかった。しかし2001年の2月19日(ボンの命日!)から、19年ぶりの日本ツアーが行なわれたのです。僕も〈懐かしいなぁ〉ぐらいの気持ちで行ったんです。しかしAC/DCはそんな甘くなかったのだ。ヘッド・バンギングしまくってステージをのたうち回るアンガス。パワフルに歌いまくるブライアン。あくまでタイトにバックを固めるマルコムたち。巨大なアンガスのブロンズ像が火柱を上げ、6台のキャノン砲が火を吹くパーフェクトなステージングに圧倒されっぱなし。ちょっとアンガスもハゲてきちゃって、汗だくになって頭を振っている姿はスクール・ボーイというより変態部長みたいだったけど、でもそれがカッコ良く見えちゃうんだから凄い。僕も最初の気持ちがどっかに吹っ飛んでもう大夢中。ホンモノのパワーをまざまざと見せつけられた。その後、彼らの音源をすべてCDで買い直したのはいうまでもない事実である。ウワー、また観たくなってきたぞ!! なお、今年の6月にドイツで行われるローリング・ストーンズのツアーでは、AC/DCがサポ-ト・アクトを務めることが決定したという。凄い組み合わせじゃないの。そんな彼らも新作が来年には出るらしいし、またワールド・ツアーで日本にも来てほしいところだ。

ところで、アメリカでもっとも高いセールスを上げたロック・アルバムは何かというと、それはストーンズでもツェッぺリンでもなく、AC/DCの『Back In Black』! 問答無用なかっこいいロックンロールを聴きたいという欲求は、もはや現代において不変的なもので、時間を越えてそれらを満たすすべての要素を持ってるのがAC/DCだといっても過言ではない。そう、何にも揺るがないオリジナルな存在はハンパなく強いんです!

最後に、4枚組のボックスセット『Bonfire』に記されているボンとアンガスの言葉で締めくくることにしよう。

「オレはいま33歳だ。でもロックンロールするのに歳を取りすぎるなんてことはないのさ」(ボン・スコット)。

「見上げられる存在にも、見下される存在にもなりたくない。ただ観客の前でブチかましたいだけなのさ」(アンガス・ヤング)。

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