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特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2003年05月08日 19:00

更新: 2003年07月10日 16:01

ソース: 『bounce』 242号(2003/4/25)

文/石田 靖博、久保 正樹、村尾 泰郎

続々登場! ポスト・パンクの子供たち

!!! 『!!!』 Gold Standard Laboratories(2002)


アウト・ハッドのメンバー3人で結成されたこのユニットは、本体よりもグッとロック寄りの熱いアプローチで聴かせる。細かく刻まれるギター・リフにハネまくるベース。タイトに締めあげられたリズム・セクションが、高速のパンチを繰り出す。ギャング・オブ・フォーをさらにハードコアにしたようなファンキーさがたまらない、ポスト・パンク・ジェネレーション最右翼。(村尾)

CHICKEN LIPS 『Echoman』 Kingsize(2000)

UK激渋ダブ系ブレイクビーツ・レーベル、キングサイズの看板役者、アンドリュー・ミーカムとディーン・メレディスによるユニット。いま旬の80'sディスコ的に緩くきらびやかなシンセ音と、グイグイとグルーヴを牽引する極太ベース。飛ばされまくりのダビーな音響処理が80'sとイマを強引にループさせる、ニューウェイヴ!!なダブ・ディスコ・ハウスの決定版!!(石田)

BIG TWO HUNDRED 『Your Personal Filth』 DC(2003)

そのチキン・リップスの別名ユニットのアルバムは、UKダビー・ブレイクビーツ大統領、デプス・チャージことジョナサン・ケインのレーベル、DCから。チキン・リップスの80'sシンセをこれぞニューウェイヴ!!なヒリヒリした剃刀メタリック・ギターにチェンジしただけ。だからパンク度数は急上昇していて本家よりカブを上げてしまったようなカッコ良さ!(石田)

RADIO 4 『Gotham!』 Gern Blandsten/Victor(2003)

そのバンド名をP.I.L.の曲名からご拝借。ごっつあん! 話題のプロデューサー・チーム、DFAの大仕事にして大成果をもたらしたアート・パンク・バンド。ギャング・オブ・フォー使用後のカミソリ・ギターに白いファンクネス。16ビートにクラッシュ譲りの男気が蒸気するダンス・バンドの希望の星。タイトな楽曲、アレンジ共にスタイリッシュさではいちばん!(久保)

YEAH YEAH YEAHS 『Yeah Yeah Yeahs』 トイズファクトリー(2003)

パンクの台頭は女性の台頭。そのアナーキーなパフォーマンスと佇まいに、シーンのアイコンと化しつつあるカレン嬢率いるベースレス・トリオ。変則的なリズムが光る瓦礫の山のガレージ・サウンドは、パンクの衝撃とノーウェイヴの狂気乱舞。ハイプもナニもジャンクにクラッシュ!  NYアンダーグラウンドの帝王、サーストン・ムーアもご心酔。(久保)

THE RAPTURE 『Out Of The Races And Onto The Tracks』 Sub Pop(2001)

プレイグループことトレヴァー・ジャクソンのレーベル、アウトプットにもライセンスされ、大ヒットとなった“Ho-use Of Jealous Lovers”で、今もっとも新作が待ち望まれる彼らが、2001年にサブ・ポップ(!)からリリースした本作。プロデュースは当然DFAで、タイトル曲こそ4つ打ちっぽいリズムだが、全体的には直球ニューウェイヴ。(石田)

DANCE DISASTER MOVEMENT 『We Are From Nowhere』 Dim Mak(2003)


ケヴィン・ディスコ(スゴイ名前!)とマット・ハウズによる爆裂ファンキー・パンクス。マットのクソ叩きまくるドラミングに、アープ・シンセの響きが虫のようにブンブン舞い、ケヴィンのノーウェイヴ・フィーリング丸出しの痙攣ギター&シャウトが牙を剥く。コントーションズの魂を甦らせたようなケンカ腰ダンス・ミュージック。(村尾)

INTERPOL 『Turn On The Bright Lights』 Matador(2002)

ペイヴメントらを輩出したNYのインディー・レーベル、マタドールから登場した4人組が聴かせるのは、一味違ったネオ・サイケデリック・サウンド。ジョイ・ディヴィジョンを思わす耽美な気配は、ポスト・パンクを超えて4ADあたりにも直結しそう。野暮な暴力性を限りなく内に秘めた情熱的浮遊空間は、聴くほどに美しいハードボイルドな魅力。(久保)

LIGHTNING BOLT 『Wonderful Rainbow』 Load(2003)

NYと並び秘かに盛り上がりつつあるプロヴィデンス。そのなかでもいま最高に、沸点に達しているのがこのグループ。体力の限界をはるかに越えて叩き尽くすドラミングと、雷鳴のごときギター・ノイズの壮絶なバトルは、エクストリームな天変地異。お約束でノーウェイヴのグループを例に出すなら、マーズ(!)の系譜か。〈次〉を匂わせる気配濃厚。(村尾)

MOVING UNITS 『Moving Units』 Palm Pictures(2003)

NYの外にも目を向けろ! LAの3ピースによる4曲入りデビューEPは、ライヴの勢いそのままに真空パックされた、怒濤のファンク攻撃が15分。神経逆撫でギターにメロディアスなベース。加えてジョン・フォックス在籍時のウルトラヴォックス(!)を思わせたりもするキャッチーでエモーショナルなそのヴォーカル・スタイルは、興奮とダンスを煽動!!(久保)

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