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特集

〈もうひとつのヒップホップ〉を作るオルタナティヴなアーティストたち SCENE4 -HIP HOP?-

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2003年04月17日 13:00

更新: 2003年07月10日 16:01

ソース: 『bounce』 241号(2003/3/25)

文/田中 学

80年代の〈東京ヒップホップ〉と呼ばれたシーンからも、TYCOON TOSHやヤン富田など現在に至るまで創作活動を続けているアーティストは生まれているが、〈オルタナティヴ〉なヒップホップが生まれるうえでなによりも決定的だったのは、DJ KRUSHの登場だろう。UKのモ・ワックスからのリリースという、逆輸入の形で世に放たれたアルバム『Strictly Turntablized』は当時のリスナーたちに衝撃をもって受けとめられた。その後、BOSS THE MCをはじめとするさまざまな人材をみずからの作品に招き(あるいは楽曲をプレイし)、彼らに注目が集まるきっかけを作ってきたことも彼の功績のひとつといえる。

現在のシーンを見てみると、異能の音楽家、K-BOMB率いる黒煙集団Think Tankが昨年リリースしたアルバム『BLACK SMOKER』は多様化するヒップホップのなかでもひときわ異彩を放っていた。同じく昨年に『SELL OUR SOUL』を発表し、新たなる境地を切り拓いたTHA BLUE HERBのトラックメイカー、O.N.Oのソロ・アルバム『six month at outside stairs』も注目の一枚。捻れたエレクトロ・サウンドとエディットを武器に、チャーミングでブッ飛んだ(テクノ・)ヒップホップを聴かせるイルリメも所属するレーベル、SPOTLIGHTはユニークなアーティストを輩出している重要レーベル。そのほかにも、そのイルリメの作品にも参加していたYabemilk、昨年ファースト・アルバム『human essence』をリリースしたdj klock、AZZURROも「自分と音楽の作り方が似ているところもあるかも」と言ったというFORCE OF NATURE……と、もはやひとつのジャンルで括るのは無理なほどの拡がりを見せている。フリーフォームな新しいヒップホップはいまもアナタのすぐ側で増殖しているのだ。

▼文中に登場したアーティストの作品を紹介。


ANARCHIC MIXMASTER TYCOON TOSH & TROOPS FROM TITAN『YEAR OF DRAGON』(ファイル)

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