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特集

〈なんとか自分で変えていかなきゃ〉って思ったんです(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2003年04月17日 13:00

更新: 2003年07月10日 16:01

ソース: 『bounce』 241号(2003/3/25)

文/吉岡 洋美

右肩上がりでじわじわといければ

 音楽を欲してみずからアクションを起こすようなリスナーがもっと出現することを願うCalm。メジャー、インディーの流通の枠、果てはジャンルに縛られない音楽を作る一一その思いの源は、彼が子供の頃に体験してきた音楽との出会い方に裏づけされている。

「小さい頃、ラジオっ子だったんです。NHK(FM)が大好きで、小学生の頃から夜更かしして夜の11時から〈クロスオーバー・イレブン〉を聴いたり、ジャズやクラシックの番組を聴いてたんです。NHKって国民がスポンサーだから〈えっ、こんなのかけるの?〉みたいな選曲で(笑)。で、FM雑誌で曲目リストを見て、そこからおもしろいアーティストを探すと、ほかの曲も聴きたくなるじゃないですか。それから、どんどん(情報が)派生していった。当時って、(音楽の)セールス的には今より少ないんだろうけれど、音楽のパワーがひとつひとつすごくあって、いい音楽をただいい音楽としてラジオでも流してたように思うんです」。

「だからいつか、自分もラジオ番組もやりたい」とも言う彼。そんなみずからの体験を手掛かりにしながら新しいアイデアを形にしつつ、それが最終的には自分に、そして他のアーティストに対してすらフィードバックしていくことが彼の理想だ。

「自分のなかでもどうしたらいいのかなんてわからないから、思い付いたことをやっていくしかない。今、世界は狭くてなってきているけれど、だからといって、例えば〈ロンドンをベースに移します〉っていうのも、ちょっと違うような気がする。当人だけが変わっても(日本の)状況には進歩がない。こういうアプローチの仕方、音楽もあるんだ、ということを多くの人にもわかってもらって、少しづつ右肩上がりでじわじわといければいいな、と」。

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