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特集

SIZZLA ジャマイカ最強のシング・ジェイ

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2003年02月13日 16:00

更新: 2003年03月13日 18:05

ソース: 『bounce』 239号(2002/12/25)

文/一ノ木 裕之

 ラスタファリズムへの傾倒を胸に、人々に正義を歌う男、シズラ。キャリアのスタートは95年だが、ディーン・フレイザーの紹介によるフィリップ“ファティス”バレルとの出会いを転機として、エクスタミネーターをメインにリリースを続けたことでそのキャリアが大きく動きはじめた。97年に相次いでリリースされたエクスタミネーターからの『Praize Ye Jah』と、デジタルBからの『Black Woman & Child』という2枚のアルバムは、彼をアンソニーBとともに、ブジュ・バントン、ケイプルトンらに続くラスタ・アーティストとして大きく認知させるに十分な強力作だった。その後、ゆったりと流れるメロディアスな軽みと胸に響く芯の強さを併せ持つ〈シング・ジェイ〉というスタイルは、システムへの攻撃や同胞への思いの語気が強く荒くなるにしたがい、年を経るごとに強力化。ファイア・マン=ケイプルトンの向こうを張るような、火を点けんばかりのゴリ押し的なガナリへと向かう傾向は近年強まっていたが、発表されたばかりの最新アルバム『Da Real Thing』では再び懐の深いスタイルが戻ってきた印象。ふくよかなバックに支えられ、本来持っていた流れるようなフロウも随所に活かされた作りには聴きどころも多い。彼のこれまでのおおまかなキャリアを俯瞰するには、ほぼ年代順にまとめられた2枚組ベスト『The Story Unfolds』が最適だろう。

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