真のトレンドセッター

アリーヤの『One In A Million』で現行R&Bのフォーマットを作り上げ、ミッシー・エリオットやジニュワイン、マグーらとのチーム・プレイを通じて常に最先端を更新してきたのが、このティンバランド……ってことは選手じゃなくて球場の審判!?　それはさておき、盟友ミッシー・エリオットの新作『Under Construction』でのサウンドは一貫して〈オールド・スクール〉的な耳触りだが、あえてテーマを設けたうえでのグルーヴ構築に徹してみたことで、かえって彼の特異性が露わにされている。ダンスホールやマイアミ・ベースにも通じる圧倒的なボトムや極度に分離したウワネタの処理など、あまりに革新的すぎて逆に超ポップっていうのは……メジャーリーガーたるもの、こうでなくては!!