いまスポットライトを浴びてるのは……(2)
・DJ QUIK
LAを代表する、打って良し守って良しのマルチ・プレイヤーといったらDJクイック。コンプトンを拠点に長い間、地元ファンを中心に大きな人気を集めてきたスター選手だが、日本での認知は最近か。ホームラン打者というよりは、アヴェレージ・ヒッターで作品は毎回、高打率を残す安定した活躍ぶり。毎回お馴染みの生楽器によるインスト“Quik's Groove”は、もはや芸術的な打法とすらいえる。2002年はレーベルを移籍して新作『Under Tha Influence』をリリースし、ますますバットに磨きをかけた姿は多くのファンで埋まるスタジアムを熱狂の渦に巻き込んだ。最近は以前のレーベルからベスト・アルバムもリリースされ、ルーキー時代を思い出させるジャケ写も話題に。(高橋)
・FAT JOE
ファット・ジョーという名前のとおり、大男ぞろいのメジャーリーガーでもひときわ目立つ巨漢スラッガー。かつては当たれば場外、けれど三振も多かった愛すべきホームラン・バッターであり、その豪快なスウィングで主に男性ファンを魅了してきた。が、愛弟子だった故ビッグ・パンの成功や、同じラテン系であるジェニファー・ロペスとの交流で刺激を受け、バッティング・フォームの改善に取り組む。それが実り、2001年末には“We Thuggin'”“What's Luv?”の2曲で記録的な特大アーチを放ち、女性ファンも急増中。最新作『Loyalty』からも“Crush Tonight”がヒットし、好調を維持している。(小渕)
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