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特集

松任谷由実(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2003年01月16日 13:00

更新: 2003年03月13日 18:00

ソース: 『bounce』 239号(2002/12/25)

文/久保田泰平、栗毛十三、萌木 里

9 キタキマユ
トリコロル ソニー/2001
ソングライティングはまだまだ無理だけど、グッドなミュージックを聴き分ける耳はユーミン並みに長けていて……という事実は、曽我部恵一をはじめとする共演ミュージシャンたちが証言。ユーミン・ソングをこっそり披露したこともありますが、そのうち堂々と……“夕闇をひとり”をリクエストしたい!(久保田)

10 中澤裕子/後藤真希/藤本美貴
Folk Songs 3 PICCOLO TOWN/2002
ハロー!プロジェクトのメンバーによるフォーク・ソング・カヴァー集。シリーズ前作では“あの日にかえりたい”“ひこうき雲”を、そして最新作では(やはり)後藤真希が“卒業写真”をカヴァー。彼女たちにユーミン・サウンドの遺伝子が受け継がれているとは到底思えませんが、コンサートはユーミン並みにスペクタクル!(久保田)

11 小沢健二
LIFE 東芝EMI/1994
〈プラダの靴が欲しいの〉とおねだりする娘って、恋を終えるときに〈真珠のピアス〉や〈ルージュの伝言〉を残して行きそうで……さよならなんて云えないよ。『MISSLIM』をフェイヴァリットに挙げる東京育ちの〈DOWNTOWN BOY〉ならぬシティー・ボーイらしく、名作『LIFE』には〈手のひらの東京タワー〉が何度も登場。(栗毛)

12 槇原敬之
Listen To The Music SME/1998
〈ロッヂで待つクリスマス〉や〈最後の春休み〉をいっしょに過ごすボーイフレンドは、どんなときも〈君は僕の宝物〉って言ってくれる永遠の少年。キャッチーなメロディーを紡ぎ出す才能と、甘酸っぱい青春を描くストーリーテラーっぷりは、男性ながら正統派の後継者。本作では“春よ、来い”をカヴァー。(栗毛)

13 GOING STEADY
さくらの唄 Libra/UKプロジェクト/2001
若さ爆発の青(性)春パンク・バンドであることは間違いないのですが、曲の随所で顔を出すノスタルジックなメロディーラインは、20年前に童貞を失った世代の耳も奪います。彼らの名曲“銀河鉄道の夜”のサビ〈ぎんがてつど~の~よ~る〉を聴いたときに重なって聞こえたのはユーミン“守ってあげたい”だった。(久保田)

14 キンモクセイ
音楽は素晴らしいものだ BMGファンハウス/2002
噂のふたりが〈中央フリーウェイ〉で流星になっているころ、港へ続く高速道路を駆け抜けていくもう1台の車があった。飛び交うスライド・ギターは、路面を彩るテール・ランプ。夜明けの金星を“二人のアカボシ”とちゃかす相模原のロマンティック・ボーイズにも、マジで恋する瞬間があるんだと。お持ち帰りデスカ?(萌木)

15 サザンオールスターズ
熱い胸さわぎ TAISHITA/1978
『YUMING BRAND』vs.『バラッド』、“私のフランソワーズ”vs.“いとしのフィート”、八王子vs.茅ヶ崎……と、ついつい比較したくなるジャパニーズ・ポップスの二大巨頭。作風は違うが〈時代〉を切り取る嗅覚の鋭さは互角の勝負で、70年代からバブル期を難なく走り抜け、常に頂上に君臨中。夢の共演はないのかな?(栗毛)

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