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特集

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2002年12月26日 10:00

更新: 2003年03月12日 20:32

ソース: 『bounce』 239号(2002/12/25)

文/石田靖博、狛犬、堀内幸江

ルーツ回帰とベテランの大活躍

 テクノ・シーンはロバート・フッド、ジェフ・ミルズに始まり、トランスマットのコンピのリリース、そして次世代ではメトロ・エリア、セオ・パリッシュらも人気で、なにかとデトロイト・テクノが話題にのぼった年だった。〈ビート・ダウン〉なる新語も現れ、ハウス・ファンも巻き込んで、2003年もこのブームは続きそうな予感。一方のハウスでは、シーン全体を動かすようなブームや新しいムーヴメントには乏しかったものの、MAW、ブレイズ、フィル・アッシャー、その他ミックスCDも含め、ビッグなアルバム・リリースが続いた。(堀内)

MASTERS AT WORK
『Our Time Is Coming』
 MAW
ニューヨリカン・ソウルから5年ぶりにリリースされたMAWのアルバム。インディア、ジェイムス・イングラム、パティ・オースティン、ロイ・エアーズ、ウンミなど豪華なゲスト陣。そしてほとんどの曲がクラブ・ヒット! 貫禄すら感じます。(堀内)

ALEX GOPHER WITH DEMON PRESENTS WUZ
『Alex Gopher With Demon Presents Wuz』
 Solid/V2
いわゆる大雑把なフレンチ景気こそ去れど、ブーム期以上に良作は数多く登場してました。これは重鎮アレックス・ゴファーが若手のディーモンと組んだウズの初アルバム。ソウルフルで秘やかなエモーションにヤラレます。(狛犬)

AKUFEN
『My Way』
 Force Inc.
2002年、さらなる注目を集めたクリック・ハウスの殿堂、フォース・インク。その看板アーティストがこのアクフェン。ブツ切りの音塊の山から浮き出てくるファンキーなディスコ・ハウスは数多くのフォロワーも生み出した。しかも来日まで果たし、よりハウシーなライヴPAも披露。(石田)

BAH SAMBA
『Bah Samba』
 Estereo
ブラジリアン・ハウスの名曲“Reach Inside”を収録した、バー・サンバのファースト・アルバム。ポップでキャッチーなヴォーカル・トラックばかりで、ハウス・ファン以外にも受け入れられた。すっかり人気が定着したラテン・ハウスの名盤が誕生!(堀内)

ROBERT HOOD
『Point Blank』
 Peacefrog
2002年は久々のデトロイト年だったが、アンダーグラウンド・レジスタンス、ジェフ・ミルズとのアクシス、そしてM・プラントを中心にしたソロ……と一貫したデトロイト・ミニマル道を追求するのがロバート・フッド。この最新作でも不変のデトロイト道を迷わず突き進む。(石田)

JORI HULKKONEN
『Different』
 F Communications
フランスを代表するダンス・ミュージック・レーベル、Fコミュニケーションズ在籍ながらフィンランド出身のヨリ・ハルコーネン。この最新作はデトロイティッシュな美シンセとシンプルかつコクのあるビートが優雅なディープ・ハウスの逸品。(石田)

BLAZE
『Spiritually Speaking』
 Kickin'/Slip-N-Slide
活動休止の噂を吹き飛ばしてリリースされたブレイズのアルバム。セカンド・シングルの“Breathe”は、アンセム的ヒットが少なかった2002年のハウス・シーンのなかで、貴重な一曲となった。後半のソウルフルな展開も聴きどころ。安定したクォリティーの高さ。(堀内)

JEFF MILLS
『At First Sight』
 Axis
久々のデトロイト年であった2002年だが、いまではミニマルの神として崇められるジェフ・ミルズもこの最新作では元アンダーグラウンド・レジスタンスというデトロイトの血を全開。シンセとリズムマシーンが奏でるデトロイト・マシーン・ソウルの結晶。(石田)

SWAYZAK
『Dirty Dancing』
 !K7
クリック・ハウス・ブーム以前より良質なディープ・ミニマルを作り続けてきたスウェイザック。素晴らしいDJミックスの後にリリースしたこのアルバムは大々的にヴォーカルをフィーチャー、幽玄かつポップなディープ・ディスコ・ハウスへと進化。(石田)

PHIL ASHER PRESENTS FOCUS
『Sweet And Sour』
 Versatile
数々のプロデュース/リミックス・ワークで知られるウェスト・ロンドンの重鎮、フィル・アッシャーが満を持して自身のプロジェクト、フォーカスでアルバムをリリース。美メロ系ハウスはもちろん、実験的なトラックも収録された意欲作。(堀内)

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