CROSSOVER(2)
吉澤はじめ
『Hajime Yoshizawa』 ユニバーサル
かつて海外で活動していた経歴をもつベテラン・キーボーディストであり、MONDO GROSSOやMONDAY満ちるなどの作品にも参加していたマルチ・プレイヤーのソロ・アルバム。豊富なキャリアに裏打ちされた新しいジャズのカタチがここに。(ネイシャン)
QUANTIC Apricot Morning Tru Thoughts 2002年に注目を集めたレーベルのひとつがトゥルー・ソーツ。その代表格がこのクァンティックの2作目だった。ゆらゆらスウィングするジャズ・ブレイクス作品かと思いきや、ファンキーだったり、アリス・ラッセルがしっとり歌ったり、アイデアの飛び具合も楽しい一枚。(高橋)
TOM & JOYCE
『Tom & Joyce』 Yellow Productions
在パリのイトコ同士による待望のアルバムは、ボサノヴァを基盤にジャズ風味をしっくり織り込んだ上質のアコースティック作品。ブラジル音楽に寄った〈クロスオーヴァー〉自体は珍しくないが、あの独特の揺らぎまで手に入れてるものって案外珍しかったかも?(高橋)
KYOTO JAZZ MASSIVE
『SPIRIT OF THE SUN』 Compost/ソニー
日本のクラブ・ジャズ・シーンの重鎮DJ、沖野修也&好洋による兄弟ユニットの、ドイツはコンポストからのファースト・アルバム。ヴァネッサ・フリーマンやヴィクター・デイヴィスらによるヴォーカル曲も含むゴージャスな充実作だ。(ネイシャン)
DJINJI BROWN
『Sirround Sound』 7 Heads
主にヒップホップ界で活躍してきたマルチな才能、ジンジ・ブラウン初のアルバム。ジャズ・テイストのブレイクスにブラジリアンやハウス、アフロ、ドラムンベースなどの要素を大胆にコラージュ。フィラ・ブラジリアの参加も納得の自然なクロスオーヴァーぶり。(高橋)
VARIOUS ARTISTS
『Red Hot + Riot - The Music And Spirit Of Fela Kuti』 MCA
前々から噂だけはあったフェラ・クティのトリビュート盤。もとよりクロスオーヴァーなアフロビートをさらにクロスオーヴァーさせた一枚……てなことはなく、喉越しは案外すっきり。息子のフェミ、ディアンジェロら書ききれないメンツが登場。(高橋)
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