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特集

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2002年12月26日 10:00

更新: 2003年03月12日 20:32

ソース: 『bounce』 239号(2002/12/25)

文/狛犬、高橋玲子、ネイシャン

継続される、ふくよかな融合

 いまやクロスオーヴァーしてない音楽を見つけるほうが難しいので、ここでは単純にクラブ・オリエンテッドであり、逆にリスナー側も自由にクロスオーヴァーしていそうなものを並べてみました。あえてひとつのジャンルとして捉えれば2002年も豊作だったといえるでしょう。なかでも、かつてクロスオーヴァーすることで〈ジャズ〉が特別なものではなくなっていったように、〈ブラジル〉とか〈アフロ〉が自然とそういう扱いになっていた、ということに改めて気付かされる顔ぶれではないでしょうか……ってのもなんか、いまさらですけどね。(狛犬)

AGENT K
『Feed The Cat』
 Laws Of Motion
キーボーディスト、ドラマー、ソングライター……とマルチな才を発揮してきた西ロン・シーンの顔役、カイディ・テイタムの初フル・アルバム。ソウルフルでジャジー、かつコズミックな鉄壁のサウンド・メイキングを遺憾なく発揮した快作。(ネイシャン)

JAZZANOVA
『In Between』
 JCR/Compost
90年代中盤に結成され、クラブ・ジャズ・シーンのカリスマであり続けるベルリンのDJユニットがついにリリースしたファースト・アルバム。豊富なヴォーカル・トラックなど、従来のクラブ・ジャズの枠を飛び超え、普遍的な音楽の深みへと迫った作品。(ネイシャン)

RECLOOSE
『Cardiology』
 Planet E/!K7
インナーゾーン・オーケストラにも参加していたカール・クレイグの秘蔵っ子(?)、リクルースのファースト・オリジナル・アルバム。デトロイト産らしい緻密なリズム・トラックと柔らかいシンセが心地良く絡み合い、ジャジーでソウルフルな展開を見せる良品。(高橋)

THE CINEMATIC ORCHESTRA
『Everyday』
 Ninja Tune
ほぼ3年ぶりとなった最新作は、往年のディーヴァ、フォンテラ・バスをフィーチャーするなどゆったりとした時空の流れや雄大さを感じさせる作りが印象的。ハイクォリティーな音像と詩的な芸術性を兼ね備え、ゴシック的な重みも漂わせた傑作。(ネイシャン)

FREDERIC GALLIANO
『Frederic Galliano And The African Divas』
 F Communications
アフリカ音楽への傾倒ぶりで知られるガリアーノの、マリやセネガルなどアフリカのディーヴァたちとのコラボレート曲とインストで構成された大作。アフリカ音楽の温かな魅力と洗練されたエレクトロニクスが同時に楽しめる。(ネイシャン)

TERRY CALLIER
『Speak Your Peace』
 Mr. Bongo
時代もジャンルも自由にクロスさせるUKにおいては、ある種のアイドルかも知れないテリー・キャリアー。本作の制作を手掛けたブルーイやポール・ウェラー、4ヒーローといった大物さえもファン然と振る舞っていて微笑ましい。御大の歌とギターはやはり渋い!(高橋)

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