こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

PHILY VIBES ふたたび注目のフィラデルフィア

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2002年12月26日 10:00

更新: 2003年03月12日 20:32

ソース: 『bounce』 239号(2002/12/25)

文/yoshi-p

 フィリーを詣でてアルバムを出したグレン・ルイスを筆頭に新人もそれなりに輩出し、大物の作品もリリースされるなど、実り多かった2002年のフィリー。タッチ・オブ・ジャズ卒業生へのオファーも数多く、ラリー・ゴールド人気もかなりのものだった。ただ、シーンを決定づけた作品は?と問われると返答に困るのもまた事実。R&B全般がヒップホップの勢いに押され、アシャンティなどの例を除けば元気がなかったのともシンクロする。意地悪な言い方をすれば、今年だからフィリー発デビューしたという人も多かったのかも。作り手の職人指向も一因?

MUSIQ
『Juslisten』
 Def Soul/Def Jam
フィリーの粋と共に作り上げられたこのセカンド・アルバムからは“Halfcrazy”や“Donchange”が歌詞のテーマゆえかエヴァーグリーン的な支持を受け、地道ながらもロング・ヒット。彼のセイム・オールド資質の側面を把握していれば、それが一過性ヒットでないことがわかるはず。

DJ JAZZY JEFF
『The Magnificent』
 Rapster/BBE
2002年のフィリーにとって最大のトピックって、やはり彼のリーダー作では? 自分名義でやりたいことを実現させつつ、フィリーの新しい才能の紹介に投資した一枚。英BBE発という点に、どデカい米国音楽業界における〈フィリー〉の位置付けが見て取れもするが。

VIKTER DUPLAIX
『International Affairs』
 Hollywood
〈フィリー〉という枠を嫌って世界を股にかけつつ、相棒ジェイムズ・ポイザーと共にメインストリーム仕事もサクサクこなすナル男。この方向性に目覚めさせたキング・ブリットとは微妙な距離を? 多岐なサウンド・アプローチは欧日でこそ理解されそう。

JAZZYFATNASTEES
『The Tortoise & Tha Hare』
 Cool Hunter
ルーツのモーティヴとは一作のみで袂を分かつもスコット・ストーチ、リチャード・ニコルズら〈ルーツ陪審員〉が変わらず後ろ盾についた3年ぶりのセカンド・アルバム。スパニッシュ~中近東などのエスノ要素を筆頭にした多彩な音楽咀嚼は彼女たちの素養ゆえ。

THE ROOTS
『Phrenology』
 Motive/MCA 
“Break You Off”を聴いて〈ネオ・フィリーだね〉っつう早とちり厳禁。80'sポップス大ネタの炸裂、ロケンロー、南部っぽいシャッフル、などフィリー/ソウルクエリアンズ/ヒップホップに対する硬直した価値観をブチ壊しにかかった激アグレッシヴな問題作。

インタビュー