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特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年10月24日 18:00

更新: 2003年03月12日 19:40

ソース: 『bounce』 236号(2002/9/25)

文/JAM、出嶌孝次、林 剛


HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES
Harold Melvin & The Blue Notes
 Philadelphia International/Right Stuff(1972)
オージェイズがギャンブル&ハフのオピニオンを代弁したのに対し、テディ・ペンダーグラスを擁するこのクィンテットは、いわばギャンブル&ハフのエモーションを伝えたグループ。この初アルバムは“I Miss You”“If You Don't Know Me By Now”といった不朽の名作を含む最高傑作。(JAM)

THE STYLISTICS
The Stylistics
 Amherst/ビクター(1971)
デルフォニックスと並ぶ〈フィリー・スウィート〉なヴォーカル・グループのファースト・アルバム。ラッセル・トンプキンJrの激甘ファルセットをメインに“You Are Everything”“Betcha By Golly, Wow”といったトム・ベル&リンダ・クリード作のバラードを丁寧に歌い上げる。甘美でスリリングなハーモニーに心酔。(林)

THE DELFONICS
La La Means I Love You : The Difinitive Collection
 Arista
〈ララ〉って言われても〈はい?〉って感じですが、聴けばわかる、確かに愛の言葉ですよ。「ジャッキー・ブラウン」でも印象的に使われた“Didn't I(Blow Your Mind This Time)”、ローリンも歌った“Ready Or Not Here I Come”など珠玉のメロディー&黄金のコーラスによる名曲オンリーのベスト盤。これがフィリーの聖典。(出嶌)


THE THREE DEGREES
The Three Degrees
 Philadelphia International/Right Stuff(1974)
PIRの名を世界的に広めた立役者として記憶される女性トリオ、スリー・ディグリーズ。MFSBをバックに“T.S.O.P.(The Sound Of Philadelphia)”を歌ってフィリー代表をアピールした彼女たちはメジャー感もバリバリ、放ったヒットは“When Will I See You Again”“Dirty Ol' Man”などどれも桁違い。(JAM)

ARCHIE BELL & THE DRELLS
Tightening It Up : The Best Of
 Rhino 
68年の大ヒット“Tighten Up”で知られるテキサス出身のグループ。デビュー以来、一貫してダンスにこだわり続けてきた彼らは、60~80年代にかけて、ギャンブル&ハフやバニー・シグラー、さらにはマクファデン&ホワイトヘッドらが制作した華麗なフィリー・ダンサーで暴れまくった。アーチーの歌声も激ソウルフル!(林)

THE TRAMMPS
Trammps
 Golden Fleece/ソニー(1975)
ジミー・エリスを軸にしたヴォーカル・グループのようにも見えるが、ヴォーカル隊を前面に押し出したMFSBの選抜メンバーによる大型バンドというのがこのトランプスの内実。ディスコ・ブームの旨味を巧みに採り入れながらフィリーの躍動美をアルバムとしてまとめ続けた、フィリーのヒーロー集団でもある。(JAM)


THE EBONYS
The Ebonys
 Philadelphia International/Right Stuff(1973)
河越しにフィリーを臨むニュージャージーはキャムデンで結成された4人組の、ファースト・アルバムにして最高傑作! “Hook Up And Get Down”で勇ましく始まり、フィリー史上五指に入るスロウ“It's Forever”……とアタマ2曲で早くも失神! シングル“You're The Reason Why”などを挿みつつ最後まで完璧です。(出嶌)


LOU RAWLS
All Things In Time
 Philadelphia International/Right Stuff(1976)
60年代の前半からポップス/ジャズ界で広く活動を続けてきた名シンガー。そんな名実共に文句ナシの彼がPIRにやって来たのは76年。ギャンブル&ハフとガッチリ組んでリリースした“You'll Never Find Another Love Like Mine”は記録的な大ヒットに。むろんこれはフィリー・クラシックとしても重要な1作。(JAM)

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