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Four To The Philly この街にはいくつトピックがあるの!?(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年10月17日 18:00

更新: 2003年03月20日 15:10

ソース: 『bounce』 235号(2002/8/25)

文/轟ひろみ、林 剛

フィリー生まれのジャズ・ジャイアンツ

フィラデルフィアは〈ジャズの街〉としても有名だ。かの地からはジョン・コルトレーンやリー・モーガンといったジャズ・ジャイアンツが輩出され、またグローヴァー・ワシントンJr(下の写真はフィリーの街で発見した彼の壁画)やサン・ラーなどもフィリーを拠点に活動。現在に至るまでのフィリーの生演奏志向は、そんなミュージシャンシップ溢れる街の気分を反映しているとも言えそうだが、ここでは昔からジャズとソウル、もしくはR&B~ヒップホップが各所で交配され、例えば70年代、フィリーをベースに活動していたカタリストはシグマ・サウンド・スタジオでMFSBのメンバーと録音を試みている。そして90年代、フィリー出身の超人ベーシスト、ジャマラディーン・タクマがリリースした『Groove 2000』(98年)には、著名ジャズ・プレイヤーとの共演も数多いルーツの面々(クエストラヴ、ブラックソート、マリク・B)が客演し、ストリートに根差したジャズを展開した。最近では、他界直前のグローヴァー・ワシントンJrがシルク130の『Re-Members Only』に参加していたことも記憶に新しい。そう、フィリーのミュージシャンにとって〈ジャズ〉は常に自分たちのベースになる音楽なのだ。

で、こうしたフィリー・ジャズの歴史をイマっぽくまとめて見せてくれたのが、クエストラヴ、ユリ・ケイン、クリスチャン・マクブライドら同郷の3人が組んだフィラデルフィア・エクスペリメント名義のアルバムだ。ゲストにはカタリストとも縁が深いベテラン・ギタリストのパット・マルティーノが参加し、アルバムではそのカタリストやサン・ラー、グローヴァー・ワシントンJrらの曲をカヴァー、かの地で生まれたジャズをリスペクトした。“Grover”はもちろん故人へのトリビュートだ。(林)


カタリスト『Funkiest Band You Never Heard』(32 Jazz)

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