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Four To The Philly この街にはいくつトピックがあるの!?

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年10月17日 18:00

更新: 2003年03月20日 15:10

ソース: 『bounce』 235号(2002/8/25)

文/轟ひろみ、林 剛

ボビー・ヘブ“Sunny”にみる、フィリー・ソングの輪廻転生

ボビー・ヘブ(写真左)の“Sunny”という曲を知っているだろうか? そう、66年に全米チャート2位/R&Bチャート3位を記録したオールディーズ・ファンにはお馴染みのナンバーだ。ナッシュヴィル出身の黒人シンガー・ソングライターによるこの曲には何と500以上ものカヴァーがあり、かのJBやマーヴィン・ゲイ、日本では勝新やマチャアキも歌っている。と、そんな“Sunny”のカヴァーだけを集めたコンピも先日リリースされたばかりだが、3年前、この曲のメロを拝借していたのがミュージック・ソウルチャイルド(写真右)の“Just Friends(Sunny)”。実は、原曲の“Sunny”をプロデュースしたのは、60年代後半にフィラデルフィアでギャンブル&ハフらと仕事をしていた白人ミュージシャンのジェリー・ロスだった。ミュージック本人や制作者であるATOJの面々がそんなことを意識して同曲を用いたのかどうかはともかく、これを美しきフィリー繋がりと言わずしてどうする!

原曲の東海岸らしいジャジーさは、どこかいまのフィリーの気分と通じるような気がしなくもない。で、7月上旬、東京・赤坂の〈B♭〉でライヴを行うために来日した原作者のボビー・ヘブは、“Just Friends(Sunny)”を口スクラッチでカマしながらこう言った。「2つの世代がくっついたとでも言うのかな。おかげでヒップホップ世代とのジェネレーション・ギャップを感じなくなったよ(笑)。“Sunny”はNYでの録音なんだけど……ギャンブル&ハフたちの作る音楽には僕も大きな影響を受けたよ」。フィリーの心は受け継がれる。(林)


“Sunny”のカヴァーを集めたコンピ『Sunny Part 2』(Roof)

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