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Illadelphia Musical Atlas 観光には役に立たないイラデルフ音楽世界地図

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年10月17日 18:00

更新: 2003年03月20日 15:10

ソース: 『bounce』 235号(2002/8/25)

文/林 剛

TOWER THEATER
ジル・スコットのライヴ・アルバム『Experience : Jill Scott 826+』の一部が収録された3,500人収容のコンサート・ホール。フィリーの東西を走る地下鉄マーケット・フランクフォード線(通称Blue Line)の終着(始発)駅となる69丁目の駅前にそびえ立つ。ウェスト・フィリーの69丁目は黒人街なので、ここでのショウはブラック・ミュージックが多め。そういえば、今年初めに行われたアリシア・キーズの全米ツアーはここからスタートした。なお、ジルのライヴ盤では、彼女、“Thickness”のMCで地元話をして客席を沸かせてました。

WALK OF FAME (PHILADELPHIA MUSIC ALLIANCE)
PIR本社前の大通り(ブロード・ストリート)をトボトボと下を向いて歩いていたら、ト音記号をあしらったウォーク・オブ・フェイムを発見! 〈Philadelphia Music Alliance〉と銘打たれたこの銅製プレートには、フィリーで活躍した有名ミュージシャンの名前が刻まれており、これが大通りの両サイド100m近くに渡って続いている。ギャンブル&ハフやトム・ベル、テディ・ペンダーグラスはもちろん、ファビアンやフランキー・アヴァロンといった往年の白人アイドル・シンガー、ホール&オーツ、それにボーイズIIメンやジャジー・ジェフまで……フィリーが音楽都市であることを実感させられる。

CURTIS INSTITUTE OF MUSIC
フィリーはクラシック・ファンにとっても特別な街。地元のフィラデルフィア管弦楽団は世界的に有名だが、そんな場所ゆえにオーケストラ入りのソウルが誕生したのかも? このカーティス音楽院は地元でも有数のクラシック・スクールで、「僕はフィリーでトップのチェロ奏者だったんだ!」と豪語するラリー・ゴールドもここで学んでいた。その昔、MFSBのストリングス奏者はこうした音楽院から引き抜かれ、シグマ・サウンド・スタジオのセッションに参加していたという。そういえば、フィリーの地下鉄にはヴァイオリンやチェロを持った楽団員や学生の乗車率も高く、車内は即席MFSB状態(笑)。

PHILADELPHIA
ギャンブル&ハフが70年に設立したレーベル、フィラデルフィア・インターナショナル(PIR)の本社。ダウンタウンの一等地(309 South Broad.)にある。もともとはカメオ/パークウェイの本拠地で、同社が68年に倒産した際にPIRがビルを買い取った。現在はギャンブルの息子が社長だそう。数年前まではジェイムズ・ポイザーとヴィクター・デュプレーがここにオフィスを構えていた。社内にはゴールド・ディスクが飾ってあるが、中に入るには事前に予約が必要……。シグマ・サウンド・スタジオと並ぶフィリーの重要スポット。

HIGH SCHOOL FOR THE CREATIVE & PERFORMING
フィリーでは名門という舞台芸術高校。ボーイズIIメンの4人は全員ここの出身で、ルーツのクエストラヴとブラックソートも在籍していた。またNY出身のアメール・ラリューもここで学んでおり、同じ専攻だったというウォンヤ・モリス(ボーイズIIメン)はアメールに恋心を抱いていたとか……。ルーツの『Illadelph Halflife』にアメールが参加していたのも、そうした学友繋がりだったというわけ。学校周辺の通りには同校の生徒が制作したと思しき〈アート〉な美術品も多数。

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