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The City of Musical Love フィラデルフィア……音楽に愛された街(3)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年10月17日 18:00

更新: 2003年03月20日 15:10

ソース: 『bounce』 235号(2002/8/25)

文/林 剛

ネオ・フィリーはいま、黄金時代だ!

とにかく、新しいフィリーのシーンが存在するんだ!ということを確信できるようになったのが99年。同年には、ルーツがジャグアー・ライトをフィーチャーしたライヴ・アルバム『The Roots Come Alive』を発表し、彼らが主宰するモーティヴからはジャジーファットナスティーズを送り出すなどしてファミリー的な絆を深め、一方、ジャジー・ジェフ率いるATOJはウィル・スミスの『Willennium』で結束の固さをアピールしている。

そして2000年、こうしたフィリーのシーンを軽やかに歩いていたジル・スコットが『Who Is Jill Scott? Words And Sounds Vol.1』でデビュー。ATOJの全面バックアップによるこのアルバムが全世界的にヒットしたこともあって、人々はフィラデルフィアという地に強い関心を示すようになる。以降、ミュージック(・ソウルチャイルド)のデビュー・アルバム『Aijuswanaseing』が発表されてからというもの、フィリーはR&Bの中心スポットとなり、2001年にも、ビラル、アーシュラ・ラッカー、フィラデルフィア・エクスペリメント、キング・ブリット……と堰を切ったように地元出身者による傑作のリリースが続いていく。

今年に入ってからはジャグアー・ライトのデビューを皮切りに、グレン・ルイスやフーティ&ザ・ブロウフィッシュのダリアス・ラッカーらによる〈フィリー詣で〉盤も登場。2月にはNBAのイヴェントでネオ・フィリー勢が集結したオールスター・ライヴが開催され、ミュージックが2年足らずでセカンド・アルバムを仕上げるなど、フィリーの活況を示す出来事も多い。その後もスクラッチやスクールズ・オブ・ソート、ジャジー・ジェフ、それにUK出身の女性デュオ=フロートリーまで、美味しすぎる好盤の連続である。

70年代のフィリー・ソウル全盛期にも似た光景……とは大袈裟だろうか。秋にリリースが予定されているルーツの新作で、その興奮は頂点に達しているはずだ。

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