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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2002年09月07日 18:00

更新: 2003年03月13日 18:43

ソース: 『bounce』 231号(2002/4/25)

文/小野田雄、桑原シロー、トリプル永地

ROBERT JOHNSON
『King Of The Delta Blues』
Legacy/Columbia

“無言電話のブルース”と“ブルースをけとばせ”を収録したサード・アルバム『TRAIN-TRAIN』で、愛憎半ばのブルースに肉薄してみせたブルーハーツ。彼らは常にブルースと隣り合わせにあったけど、そういや、ヒロトの面影がキング・オブ・ブルース、ロバート・ジョンソンにダブって見えたり、ね。(小野田)

JUN SKY WALKER(S)
『FINAL BEST 1987-1997 MY GENERATION』
トイズファクトリー

バンド・ブームというひとつの時代に、はからずも中心であったJUN SKY WALKER(S)。TVに登場した彼らやブルーハーツが物議を醸した時代から10数年を経た今、街にパンク・ロックが流れない日はない。水増しされたブーム自体は消えてなくなったが、本作には微塵の揺るぎもない。(小野田)

THE RAMONES
『Rocket To Russia』
Sire(1977)

ロックンロールという二十世紀最大の発明品に対する刹那的な愛情表現。「わんつーすりーふぉぉぉ」とかけ声発して転がり出したらもう誰にも止められないお家芸の数々。このギャグすれすれのポーズを泣きの領域まで高めようとするパッションこそが〈パンク!〉だと彼らは受け止めたに違いないのだ。(桑原)

GREEN DAY
『Dookie』
Reprise(1994)

洋楽不振の日本にて驚異的な人気を誇る最強パンク・トリオは、60'sロックンロールへの造詣も深く、それが音楽家としての成長の秘訣でもある。同じくマーシーやヒロトもパンクを通過しながら、着実にロックンロールの王道へ回帰しており、2人ともいまではコクがあって深みのある曲を書くようになった。(永地)

ロンドンブーツ1号2号
『岬』
avex(2000)

作詞・作曲にマーシーを迎えた本作ジャケットに写るターゲット・マークに、モダニストの血が流れるブルーハーツをしばし思う。そういやLONDON TIMESってバンドもいたっけなぁ……と、いらん感慨に耽ることなくT・レックスを聴きながら、“岬”へまっすぐに向かうのがTV界のパンクス2人組。(小野田)

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