耳で聴いたピープル・トゥリー(2)
BIG AUDIO DYNAMITE
『This Is Big Audio Dynamite』Columbia/1985
ミック・ジョーンズがクラッシュ脱退後、ちょっと気になってたダンス・ビート(ってナニ?)を思いっきりやっちゃったのがこのバンド。ちなみに、PEはロックサイドのはみだし者たちからの支持を得る傾向があり、このバンドとも全米ツアーをやっていました(ちなみにメインアクトはU2!!)。(大石)
SPEEDY J
『Public Energy No. 1』Novamute/1997
最新作『Loudboxer』でも偏執的なライヴ・ミックス芸を披露していたJさんですが、そのへんのコダワリも、このノヴァミュートからの1作目まで遡れば、PEと繋がってくる……ってのはタイトルだけの話じゃないわよ! こだわりの果てが美しい砂嵐、っていう感じの吹き鳴らし方はボム・スクワッド直系のような。(出嶌)
THE LAST POETS
『Time Has Come』Mercury/1994
68年、マルコムXの誕生日に結成されたラスト・ポエッツ。そして今作ではチャックDをフィーチャー。つまりはマルコムX→ラスト・ポエッツ→PEという黒い闘士の系譜。時に淡々と、時に激しく語られていく言葉たちはいつの時代にもナイフのように光っている。もちろん、PEの光り具合だって負けていない。(大石)
LIVING COLOUR
『Vivid』Columbia/1988
ロックと非ロックをまとめて引き裂いた、異端のロック・バンドのデビュー・アルバム。客演しているチャックD、フレイヴもなんだか楽しげだ。ホントはこんなバンドもやってみたかったんだろうな、チャックたちも。白く見せておいてかなり黒いサウンドにPEもなんらかの刺激を受けたはずだ。(大石)
smorgas
『INTERACTIVA』フォーライフ/2001
2MCの言葉の絡み付き具合というより、満員電車ばりにひしめき合う全体のバランスがPE? また、相当体温が高そうなライヴ・パフォーマンスもPE的……と言えなくもない。汗をまき散らし、言葉を投げ付けるその身振りに、フレイヴばりのデカ時計をプレゼントしたくなったり。だって似合いそうじゃん!(大石)
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