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燃えて燃えてデトロイト、地獄のように!!──デトロイト・ロック・シーンをひとめぐり

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年07月17日 20:00

更新: 2003年03月20日 15:06

ソース: 『bounce』 233号(2002/6/25)

文/キング・ジョー

 タムラ/モータウンを産み、ゼネラル・モーターズなどの自動車工業が盛んなことで知られる地方都市デトロイトは、奴隷的な肉体作業と工場の騒音にイラついた下層階級の若者たちによって、大音量粗暴ロックンロールを多数輩出している。〈吸ってくれベイビー、サック!〉とダブルミーニングで絶叫した〈白い黒人〉ミッチ・ライダーと〈デトロイト車輪ズ〉をはじめとし、60年代の末期にはロックと革命を結びつけるべく、ライヴ会場を政治集会の場とし(失敗した)、〈ジャム(群衆)を蹴飛ばせマザーファッカー!〉とアフロ頭で絶叫したMC5。そして、〈探して壊せ!〉〈綺麗な顔は地獄へ堕ちろ〉〈ノー・ファン〉などと歌いながら、割れたビール瓶の破片でみずからの身を切り裂いた、若きイギー・ポップが在籍していたストゥージスほか、テッド・ニュージェント、レイショナルズ、アップなどのワイルドなグループの音源は、現在でも容易に耳にすることができる。

 多くのグループは商業的な成功には無縁であったが、その代わりにスポイルされてない本物の刺激的なロックを各自が創造した。若者の破壊衝動のはけ口にロックが上手く作用した、そんなロック・シティーで80年代の末期にひょいと出てきたのが、ミック・コリンズ率いるバンド、ゴリーズ。ベースレス、女のド素人ドラミング、そしてサヴェージでウルトラ・プリミティヴな演奏。オブスキュアなロックのカヴァー。惜しくも短命に終わった後も、ミックは幾多のプロジェクトを手掛け、相棒のダンも女装してデモリーション・ドール・ロッズを結成し、古くからのファンを当惑させ、ドギマギさせ続けている。そしていま、ゴリーズ以来久々に裸の、剥き出しロック・バンドに次々とスポットが当たっているのだ。

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