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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2002年07月11日 18:00

更新: 2003年03月13日 18:53

ソース: 『bounce』 233号(2002/6/25)

文/久保田 泰平、轟 ひろみ、村尾 泰郎

デヴィッド・ボウイが与えた計り知れない影響は、ここに一本のトゥリーを生んだ

沢田研二
『JULIE』
東芝EMI/1969
〈世界を売った……〉でも〈地球に落ちてきた……〉でもなく、こちらは〈太陽を盗んだ〉男。シンガーとしても俳優としても超一流、60年代に流行りのビート・グループを組んでいたという点でもドンピシャ。中年期の自己管理ではボウイに軍配だが、毎年ツアーやってたら、お酒も旨いってもんですよね、ジュリー。(久保田)


NIRVANA
『MTV Unplugged In New York City』
Geffen/1994
デヴィッド・ボウイがロックの殿堂入りを果たした際の記念イヴェントで〈世界を売った男〉をカヴァーしたカート・コバーン。そのロックへの純粋な想いゆえに、やがてジギー・スターダストとしての宿命に取り込まれ、その結末までなぞってしまうことに。それだけにボウイ以上にジギーだったのかも。(村尾)


KRAFTWERK
『Trance-Europe Express』
Capitol/1977
〈列車に乗ってデヴィッド・ボウイとイギーのショウを観に行く〉と歌ったクラフトワーク。ベルリンに渡ったボウイの胸のなかには彼らへの憧れもあったわけで、これは相思相愛。実験的であることとポップ(さらにはファンキー)であることとが矛盾なく同居したサウンドは、ヨーロッパの粋そのもの。(村尾)


CAETANO E GIL
『Tropicalia 2』
Wea/1993
ボサノヴァ~サイケデリック~アヴァンギャルドさまざまな音楽ジャンルをそぞろ歩きながら、そのすべてを自由に咀嚼したブラジルの才人。その好奇心もさることながら、なによりも艶やかな歌声には、ボウイと双璧のデカダンスが。とりわけ本作に〈熱帯の『Low』〉を連想してやみません。(村尾)


OASIS
『Be Here Now』
Creation/1997
その登場時にはボウイをボロクソに言っていた彼らではあるものの、すべての若き野郎どもが大合唱必至な“Stand By Me”はどう聴いても……。このアルバム前のシングル“D' You Know What I Mean”に“Heroes”のカヴァーが収められていたのは、その事前カミングアウトだったのかも知れません。(轟)


浜崎あゆみ
『Duty』
avex trax/2001
いまにもジャレついてきそうな目で……そんなあなたは〈キャット・ピープル〉?(……て、自分めっちゃ豹やん)。当代きってのグラム・アイドルといえばayu。〈どこがすごいんだろうねえ〉なんてブツクサ言ってるおかんたちにとっては〈地球に落ちてきた〉女の子扱い(よーするに不思議少女)なんでしょうね。(久保田)


DURAN DURAN
『Seven And The Ragged Tiger』
Parlophone/1983
セカンド・シングル“Careless Memories”の12インチで“Fame”のカヴァーを披露し、早くからなりたがってた彼ら。本作収録の“New Moon On Monday”では惜しいところまで到達。ソウルフルに振る舞っても、ものすごく(ポール・ウェラーとは違う)白人臭さが滲み出るヴォーカル……なんてところは類似。(久保田)


PUFF DADDY & THE BAD BOY FAMILY
『No Way Out Bad Boy』
Arista/1997
一時は〈80年代のチャートをチェックして曲を作っている〉と揶揄されていたパフィですが、実状はさておき“Been Around The World”では“Let's Dance”をモロ使い。P・ディディと改名後は“This Is Not America”をネタにした“American Hero”で御大と共演も果たしています。単にファンだったのか。(轟)

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