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風に乗り海を渡って、世界中に拡がる“島唄”

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年07月03日 18:00

更新: 2003年03月20日 15:07

ソース: 『bounce』 233号(2002/6/25)

文/ダイサク・ジョビン

 THE BOOMの代表曲のひとつである“島唄”は、日本のポップスのスタンダードとなったばかりでなく、いまや世界のスタンダードとなりつつある。92年のアルバム『思春期』に収録され、その後、オキナワ限定でリリースされたウチナーグチ・ヴァージョンのシングルが大ヒット、続いてオリジナル・ヴァージョンが本土でも150万枚以上を売り尽くす大ヒットとなったこの曲。加藤登紀子ほか、国内のアーティストによるカヴァーも多いが、アイ・ジンやチェン・ミンなど中国のアーティストたちも“島唄”を採り上げ、さらには台湾・ジャマイカ・イギリス、そして我如古より子など本家オキナワのアーティストもカヴァーをしている。

 ブラジルやヨーロッパでも評価の高い“島唄”だが、ふたたび話題を呼んだのは、アルゼンチンのアルフレッド・カセーロによる日本語カヴァー・ヴァージョンがかの地で爆発的なヒットを記録し、サッカーのアルゼンチン代表のサポーターズ・ソングになったこと(日本代表のサポーターズ・ソングにもなった)。そしてカセーロのアルバム『Casaerius』がインターナショナル・リリースされ、またTHE BOOMによるオリジナル・ヴァージョンも世界9か国でシングル・カットされた。オキナワ音階の美しいメロディーを持つ“島唄”が、風に乗り海を渡って“Shima Uta”となり、世界中のありとあらゆる人たちの心に届くことになる。

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