We Love HAPPY END(2)
玲葉奈
幅広い音楽への造詣を、見事に自身のヴォーカル・スタイルへと反映させ、その豊かな表現力が高い評価を得ているシンガー。はっぴいえんどのカヴァー“風をあつめて”、CMでもおなじみ“travellin'man”も収録し、今年1月にリリースされたセカンド・アルバム『Niji』が好評。Mis Monday feat.玲葉奈としてのマキシ・シングル“まもなく、晴れ”がリリースされたばかり。ライヴは、6/1の大阪城ホール
──はっぴいえんどって、どういうときに聴きたくなります?
豪文「ちょうど曲を作りだしたときが(はっぴいえんどを)聴きはじめたときで、〈初心に返る〉じゃないですけど、リフレッシュするみたいなときに。ま、単純に聴きたいなってときに聴いたりしますけど」
玲葉奈「なに聴こうかなあってときにライブラリー見て、あっ!て思ったとき(笑)。それで聴いてるのは“空いろのくれよん”が多いかも。ゆったりしたいときとか」
──単純に好きなはっぴいえんどの曲ってなんです?
玲葉奈「“風来坊”とか。ぼーっとふらふらしたい願望が(笑)」
豪文「いっぱいあるんですけど……“さよならアメリカ さよならニッポン”とかも好きやったですね。ふつうに“夏なんです”“風をあつめて”とか。あと“愛飢を”(笑)。すごいボーっとするじゃないですか」
友晴「僕も玲葉奈さんと一緒で“風来坊”とかめちゃめちゃ好きで……あと“颱風”」
玲葉奈「あ!! 好き!」
友晴「中学校からずっと好きやったのが“空いろのくれよん”。聴いたらそのときのこととか思い出す感じ……思い出したいときに聴きたくなるんですよね。〈颱風〉もホンマに台風のときに聴いてたりとかして」
豪文「“さよならアメリカ さよならニッポン”って(アメリカにもニッポンにも)どっちにもおれへん、みたいな曲じゃないですか。そういうのってたぶんみんなある気持ちやと思うんですけど………泣けるっていうか。この曲好きですね、めっちゃ」
友晴「はっぴいえんどっていろんな人が聴いてるんですけど、それぞれ見える風景が違うっていうのがすごくかっこいいなあって思って。(カヴァーしても)歌詞は一緒なんですけど、それぞれ思い描く風景やったりとかが違う。僕もそういう曲すごい好きで自分でも作りたいし、はっぴいえんどは原点ですね。歌詞とかも、東京のことを歌っているんやけど、僕からしたら宇治の風景とかそのときのこととかも思い浮かんだりするし。想像の隙間をあたえてくれる、みたいな」
玲葉奈「私の中では、歌詞の文脈がどうのっていうより、言葉の使い方とかセンス、バンドが出してる音の感じとかがすごく悔しくて、なんでこんなかっこいいの!?って、生意気だけど〈ライバル心!〉みたいな(笑)」
──なるほど(笑)。今日はありがとうございました。6月のリリース・パーティーも楽しみです。
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