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特集

ジュラシック5 2月6日(水)東京・リキッドルーム

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年05月23日 21:00

更新: 2003年03月13日 19:00

ソース: 『bounce』 231号(2002/4/25)

文/高橋荒太郎

 懐古趣味たっぷりに、ヒップホップの持つ楽しさやかっこよさをダイレクトに伝えてくれるジュラシック5。

 彼らの強味である2DJ、カット・ケミストとニューマークの2人は、MPCやドラム・セット、さらにはポータブル・プレイヤーまで駆使して音を〈見せる〉ことに力を入れていた。それは、ただの懐古趣味ではなく現代的なエンターテイメント性を含んだうえでのショウの素晴らしさを再認識させるものであった。

 また、4MCのコンビネーションも素晴らしく、〈見せる〉という意味では四者の特徴をバランス良くひとつの塊として見せたステージングだったといっていいだろう。

 アキールのブレイクダンスもあったが、全体的にMC陣の躍動感は控えめに、全体のまとまりを重視した印象もあった。その点がDJ陣の派手な演出と比較するとアピール度は低く、個々のキャラについてはやや埋没気味だったか。それでも、ショウとしての完成度は非常に高く、期待どおりの完璧なステージだった。

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