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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年05月23日 21:00

更新: 2003年03月13日 19:00

ソース: 『bounce』 231号(2002/4/25)

文/栗原 聰

ヒップホップのルールっていうのは……

 ダークなサウンドを得意とするシャドウだが、政治や社会背景から影響されることはないと語る。「自分の言葉で革命的なことを言うよりも、自分の手で革命を起こしていきたいね」。

革命や革新といった言葉はシャドウに似合う。シャドウをはじめ、たくさんの才能が牽引してきたターンテーブリズム周辺は世界的に注目を集めるようになった。

「ロブ・スウィフトもGAPのCMに出演してたよね(笑)。こないだちょうど、日本でのショウ以来久しぶりにDJ Z・トリップと会って話したんだ。最近そこらじゅうのヒドいロック・グループがヒドいDJを起用してるよな、って(笑)。いろんなタイプの音楽のクルーにDJがいることは普通だよね。こうして実際ブレイクしてみると、もっと違うリスペクトをというか、自分たちが望んでないかたちになってしまった、奇妙な感じもあるね」。

7インチ仲間のカット・ケミストは結果的に『The Private Press』へは不参加だが、同じくジュラシック5に籍を置くニュー・マークも加えた3人で制作したトラックがすでに存在しているのだという。

「シングルかスペシャル・パッケージ用にとってあるんだ。ターンテーブルの代わりにMPCを使って作った曲で、ナマで演ったキック、スネア、ハイハットといったドラム・ビートをMPCに入れて作ったDJミックスなんだ。スゴく評判がいいんで、楽しみにしていてほしいな」。

やはりシャドウにとっても、ターンテーブルやサンプラーは楽器として存在している。

「それらはヒップホップ・カルチャーが与えてくれた最高のアート手法だと思っているよ。僕にとっては、Q・バートってジミ・ヘンドリクスのような偉大な存在なんだ。マイルス・デイヴィスがトランペットで偉績を残したように、僕も良い音楽を残そうと思っているよ」。

彼とは何度か会ったことがあるが、以前にも増して、自身の音楽に対して毅然たる態度で接し、ヒップホップ・カルチャーに対する真摯な態度が姿勢に現れていた。

「ヒップホップのルールっていうのは、どんなタイプの音楽でも使えるってこと。そのことによって、僕はいろんなタイプの音楽を聴くようになったからね」。

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