時代を超えてクラブで鳴り響くアフリカ音楽(2)
クロスオーヴァーするアフリカと欧米のポピュラー・ミュージックの歩みをざっくりとおさらい
文/bounce編集部
1950-1969
AFRICA
ハイライフ全盛期。フランコがO.Kジャズを結成し、グラン・カレのアフリカン・ジャズとともに現在のリンガラの礎を作る。60年代に入ると、南アフリカでンバクァンガが形成されはじめる。また、同じころアフリカ各地で独立運動の動きが活発化
ミリアム・マケバ『The Definitive collection』(Wrasse)
EUROPE/USA
ミリアム・マケバ“Pata Pata”がアメリカでヒット。黒人公民権運動が激化。アート・ブレイキーやファラオ・サンダース、マックス・ローチなどのジャズ・ミュージシャンたちがアフリカ回帰的な作品をリリース
1970-1989
AFRICA
アフロビートが誕生。そのころ、ナイジェリアを訪れたジェイムズ・ブラウンがフェラ・クティのライヴに衝撃を受ける
EUROPE/USA
マヌ・ディバンゴ“Soul Makossa”がアメリカ、ヨーロッパでヒット
1990-1999
AFRICA
ユッスー・ンドゥール、キング・サニー・アデ、サリフ・ケイタなどがヨーロッパ進出後、世界規模での人気を獲得。
90年、ネルソン・マンデラ釈放。97年にはフェラ・クティが死去
EUROPE/USA
WOMAD開催。トーキング・ヘッズやカルチャー・クラブなどが、アフリカ音楽的要素を採り入れた作品を発表する。ピーター・ガブリエル、ポール・サイモンの作品にユッスー・ンドゥールをはじめとするアフリカのアーティストがゲスト参加。また、サン・シティなど反アパルトヘイト運動が盛んに
2000-
AFRICA
フェミ・クティ『Fight To Win』
2001年、フェミ・クティ『Fight To Win』がリリース
EUROPE/USA
クラブ・ミュージックでのアフリカ音楽への評価が一層高まる。フレデリック・ガリアーノやジョー・クラウゼルがアフリカ色濃厚な作品をリリース
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