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DISC GUIDE──旅行者たちに捧げるブルースを厳選!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年04月04日 05:00

更新: 2003年03月18日 20:50

ソース: 『bounce』 230号(2002/3/25)

文/大石 始、穀田 大、桑原 シロー、ダイサク・ジョビン、堀内 幸江、村尾 泰郎

ここに登場する作品は、どれもが見知らぬ土地の匂いがするもの。注目の最新アルバムも含め、旅行者たちに捧げるブルースを厳選!

Ambient Hawaii
『Aloha Therapy』
 FOA(1998)

山内雄喜、サンディー、久保田麻琴、平間至の4人が案内する、〈ハワイアン・タイム〉体験サウンド・トリップ。聴きはじめた途端、時間が優雅にゆっくりゆっくりと流れ出し(すぐに寝ちゃうこと多し)、危険なほどのリラックス効果を得られる。あの空気感を音で再現することに成功した、究極のハワイアン・アルバム。(ジョビン)

BOB DYLAN
『Hard Rain』
 Columbia(1976)

ジョーン・バエズをはじめとする盟友たちが参加したツアー〈ローリング・サンダー・レビュー〉の模様を収録した、ディランのライヴ盤のなかでももっとも重要な一枚。このツアーそのものがディランによる〈ディスカヴァリー・アメリカ〉の旅であった。今作では無名ミュージシャンを中心としたテイクを収録。で、アメリカってなに?(大石)

CAETANO VELOSO
『Estrangeiro』
Philips(1989)

〈トロピカリズモ〉をリアルタイムで多感な時期にブラジルで体験したアート・リンゼイが、その首領であるカエターノ・ヴェローゾをプロデュース。アート、ビル・フリゼール、マーク・リーボーといったぶっ壊れギター・プレイヤーたちとカエターノによる、キョーレツすぎる〈ニューヨーク・ダウンタウン80's版トロピカリズモ〉。(ジョビン)

CORNERSHOP
『When I Was Born For The 7th Time』
Luaka Bop/Warner Bros.(1997)

角を曲がったとたんに嗅いだカレーの匂いから、エキゾティックな旅は始まる。コーナー・ショップが生み出す、軽食エキゾティック・サウンドは、まさにインスタントな妄想旅行。インドの旋律をダンス・ミュージックのスパイスにひとふり、そこに広がるのは体で感じるリアルなロンドン。国際音楽食堂、ルアカ・バップがお届け。(村尾)

CUVA CUVA
『STARS & WAVE』
Flavour(2001)

三辺貴生によるユニット。彼が〈スロウ・ミュージック〉なるコンセプトを掲げて発表した本作は、ボサノヴァが有する湿っぽい肌触りをサンプラーで再現させているところがミソ。無機的なサウンドにも関わらず、ゆるやかなムードを生みだすトラックのタイム感が素晴らしい。最近ソロ作を発表したばかりの畠山美由紀が参加。(穀田)

Double Famous
『SOUVENIR』
スピードスター(2001)

手を翳し彼方に浮かぶ夢のありかを見やるようにして作られた、潮の香のするイマジネイティヴなアルバム。東京を世界に向かって開かれた砂浜に見立てて、波打ち際の微睡み音楽を演奏する旅行者たち。少しつま先立ちで並ぶ彼らの振る舞いが、初々しい空気を吹き込んでいて実に魅力的だ。旅行鞄に望遠鏡を忍ばせ街へ繰り出そう。(桑原)

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