毎日女子に泣かされたい、そしてさらにイカされたい!!
レベッカ時代のNOKKOを思い出してもらえればいいが、媚びない女らしさというか、勝負球と見せ球の見分けがつかない巧さというか……とにかく女性ロッカーが花盛りだった時代があった。戸川純みたいなフリークもいれば、プリンセス・プリンセスのような全方位型もいて、いずれにしても女性であることとロックであることとは無理なく結びついていた。それは90年代の途中までは着々と続いていたと思う――ちなみにオレのロック気分が勃起度と最大級にシンクロしたのはTHE FLAMENCO A GO-GOだったね。
が! 現在、世の流れを逆行するかのように、女性のロック・アーティスト自体が減ってる気がするぞ。〈女性ロッカー〉の数自体はむしろ増えているのに。で、思うに、いまの〈女性ロッカー〉は、ロックである前にまず〈女性〉なのね。ロッカーがたまたま女であるのではナシに、女性がロックも着てみるというか、しかも浅はかでベタなエロが売りで……う~ん。そいつの顔に69と書いてあってもオレは絶対にロックとは読まんぞ! そもそもオレたちはロックありきのサム・ガールズに対して(その掌中にコックを握らんが勢いで)拳を握り締めてきたんじゃなかったのか……。〈女の涙には勝てない〉とか言ってるバカが横行する時代ゆえか。
とはいえ、そんな現状を打破してくれる強力なロック娘ももちろんいる! シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハーの日暮愛葉、そして彼女と合体したYUKIには猛烈に期待したい。なにを。ロックを。そう、もっとガチンコで女の子に負けたい! それで、〈女のグーパンチには勝てない〉とか言ってみたいもんですわんわん。
文中に登場するアーティストの作品を紹介。
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