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特集

革ジャン──それは、ロックに命を捧げた者だけが袖をとおす!!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2002年03月21日 06:00

更新: 2003年03月13日 17:06

ソース: 『bounce』 229号(2002/2/25)

文/フミ・ヤマウチ

ロックンロールにおける<不良性>のアイコンとしての革ジャン。しかし、ここで重要なのは衣服としてのそれではなく、<革ジャンを着る心意気>である。男子たるもの、煩悶や快感原則やらをたっぷりと詰めこんだ睾丸をオノレの股間からぶら下げており、それを過剰に締め上げる革製衣服は抑圧の象徴であろうか?……否! はじまりなのだ!! てなわけで革ジャン着用の如何にかかわらず、抑圧を解放へとシフトさせる豪快さんたちをご紹介。

日本のロック黎明期におけるお揃い革ジャン・ジャケの名盤とされるザ・スパイダース『ロックン・ロール・ルネッサンス』は、70年代初頭におけるロックンロール・リヴァイヴァルに乗っかったやるせなさとバンド末期感が奇跡的に軽快さへ昇華した一枚。また、キャロルは聴かず嫌い者からはヤンキー・ロックの創設者とみなされがちだがまったく逆!! これだけ洒脱でセンチメンタルなロックンロールは古今東西、類を見ないほどで、ネオアコ者も必ず通らねばならない道。

そして現在。ウルフと並ぶ革ジャン巨頭、MAD 3は、モッド風、バイカー風、ローラー風、という三様のいでたちが奇跡の合体を成し遂げたドリーミーなバンド。MAD 3はロックンロール・エリートだけのものにあらず。非革ジャン系としては、ナンバーガール、モーサム・トーンベンダーの両者における、ストイシズムを絶妙にエンタテインな轟音に昇華するワザは、まさしくピチついたフグリの上げる雄たけびにも似て(ホントか)。最後に、シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハーは女性でありながら、陰嚢が退化した結果の<器>のデカさが他の追随を許さない投げっぱなしジャーマン・ロックンロール。以上、共通するのは美意識の高さ。一見やぶれかぶれながら、どこか優美さがあって。いうなれば、水面下でバタつかせている水かきをおっぴろげにした白鳥たち。

文中に登場するアーティストの作品を紹介。


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