REISSUE(2)
REISSUE(その2)
X
『Wild Gift』(Slash/Rhino)
LAパンク・シーンから配達されたワイルドな贈り物。パンクの激しさとニューウェイヴの色気を併せもったサウンドに、男女ツイン・ヴォーカルが後ろから前から絡み合う。プロデューサーは元ドアーズのレイ・マンザレク。さらに妖しさを増した81年作。(村尾)
AREA CODE 615
『Area Code 615/Trip On The Country 』(Shikata)
カントリー・ロック復刻運動が盛んになって数年経ちましたが、本命盤のひとつがやっとCD化。エルヴィス・プレスリーやジョージ・ハリスンのバックを支えたナッシュヴィル・ガイズ。いまじゃフロアでも流れる超名盤!(久保田)
GIMMICKS
『Gimmicks』(ユニバーサル)
クラブ・シーンでの評価も高い、スウェーデンのボッサ・バンドが71年に発表した作品。一世を風靡したセルジオ・メンデス・ブラジル'66の影響が色濃い、ポップでキャッチーなサウンドを聴かせる。北欧らしい爽やかさを持ち併せているのも魅力。(ジョビン)
SHUGGIE OTIS
『Inspiration Information』(Luaka Bop)
ブルース、ロック、ソウル、ファンクのみならず音響系、モンド系のファンまでをも魅了する、74年に発表された幻の名盤。ファンキーでブルージー、おまけにサイケデリックという衝撃的かつヘンテコリンなサウンドがかなり話題に。(ジョビン)
VIVA BRASIL
『Viva Brasil』(Pヴァイン)
クラブ・ジャズ・シーンの定番“Skindo-Le-Le”のオリジナル・ヴァージョンを収録。サンフランシスコ在住のブラジリアン5人組によるヴィヴァ・ブラジルの、幻の80年発表作がついに初CD化。ブラジリアン・フュージョンを代表する名盤。(ジョビン)
JOHN MILLER
『Binding My Time』(ヴィヴィド)
アコースティック・スウィング・ブームのなかリイシューされて話題を呼んだ、ジョン・ミラーの70年代発表作。ガーシュウィンの曲をフィンガー・ピッキング・ギターと朴訥なヴォーカルで料理した、ノスタルジックでスウィンギーな名盤。(ジョビン)
SOL HO'OPI'I
『Ali'i O Ka Kika Kila』(ライス)
ハワイアン・ブームであった2001年、数多くのリイシューのなかでも今作は最重要作。戦前、ジャズやブルースの要素をハワイアンに持ち込み、モダン・ハワイアン・ミュージックを確立したソル・ホオピイ。いま聴いてもとってもフレッシュ!(ジョビン)
頭脳警察
『頭脳警察1』(フライングパブリッシャーズ)
〈3億円事件〉の犯人をジャケにしたがために、リリースもされずに30年近く封印されていた問題作。当時は存在しなかった〈パンク精神〉という言葉がすでにあり。イマドキのファッション・パンクスにも届くはず……いや、事実届いてるんです。(久保田)
ティーンジェネレイト
『LIVE at Shelter』(TARGET EARTH)
90年代の初頭にパッときらめいて消えていった、ガレージ・パンクの流れ星。こんなもの(もちろん愛を込めて言ってます)でも〈伝説〉として迎えられちゃういまは、パンク・ロックにとって温かい時代なのかも知れませんね。(久保田)
FRUITY
『SONGS』(STIFFEEN)
90年代半ばに活動していたにも関わらず、早くも伝説化してしまっているFRUITY。まわりくどくなく、簡潔で感動的なパンク・サウンドは、モンゴル800やGOING STEADYなどのヤング・ジェネレーションにしっかりと受け継がれているようで。(久保田)
HEATWAVE
『NO REGRETS』(NO REGRETS/UMA)
秋には中川敬らとともに新バンドを結成した山口洋が、ほんのちょっと前まで魂のすべてを注いでいたバンド、HEATWAVEの5枚組(!)ライヴCDボックス。こんなの出したら、余計に活動休止が悔やまれるじゃないの。罪な一枚×5。(久保田)
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